ジャガイモの栽培方法

スーパーなどで販売されている食用のジャガイモや、自宅で収穫したイモは、ウイルス病にかかっている危険があります。栽培するには、園芸店やホームセンターなどで種芋を購入して植えつけましょう。栽培のコツは芽かきをすることです。芽かきをしないとイモが大きくなりません。



ジャガイモ(馬鈴薯)の種類

ジャガイモの写真

ジャガイモの種類は、昔は ダンシャク楽天 かメークインかと言われていましたが、最近では品種が多くて何を栽培したらよいのか迷う程です。

たくさん収穫できるシンシアやビタミンCなどの栄養豊富なキタアカリなどにも特徴があります。

色の違いでは赤色のアンデス赤やレッドムーンなどがあります。この他にデジマやニシユタカなど多くの品種があります。

ジャガイモの特徴

ジャガイモは馬鈴薯とも言い、日々の料理には欠かせないもので、カレーライスや肉ジャガやコロッケ等によく使われています。

ビタミンCや食物繊維が多くデンプンが多い野菜です。昔、小学校の授業でジャガイモから澱粉を作ったのを思い出します。

日本の気候では育てやすくて春作でも秋作でも可能です。また、約3ヶ月で収穫できるので、栽培期間が短いのも特徴のひとつです。

素人が適当に植えても栽培が可能で失敗の少ない野菜のひとつでもあります。しかし、ナス科の植物なので、トマトや茄子などのナス科同士の野菜と連作をするとうまくいきませんので気をつけましょう。

ジャガイモの植え付け

一般的には、春作なら2月下旬~3月に植え付けます。秋作では8月下旬~9月中旬に植え付けますが地方によって栽培時期が違います。毎年栽培してみて、その地方での適度な植え付け時期を見つけてください。

じゃがいもの種芋は園芸店やホームセンターで、毎回購入しましょう。購入する時、栽培方法を書いたメモをもらうと便利です。

種芋は、植えつけの2~3日前に2~3個の芽を残して1/2~1/4に切ります。その後、風通しのよい日陰で切り口をよく乾燥させます。

ジャガイモは酸性土壌でも育ちます。特に酸性の強い土壌では植えつけの約2週間前に少量の苦土石灰を撒いて耕しておきます。耕す時に化成肥料も施しておいた方が良いでしょう。

鍬を使って、50~80cm間隔の畝を作って、その後深さ約10cmの溝を掘ります。約30cm間隔に種芋を植え付けて5~10cmの厚さで土を掛けます。

種芋の間に完熟堆肥を入れてやっても良いでしょう。このあたりは個々の畑の状態を見て臨機応変にします。

芽かき

植え付けから1ヶ月しない内にジャガイモの種芋から芽が約数本出てきます。この時、大きめの芽を1~2本だけ残して後の芽は切ってしまいましょう。

芽欠きをしないと、収穫した時、小さいジャガイモが多くなってしまう原因になります。

土寄せと追肥

芽かきをした後で除草をします。その後で鍬(くわ)で株元に土を寄せてやります。その時、追肥は適当にしてもよいでしょう。

この場合、液体肥料を薄めて水と一緒にやっても良いでしょう。土寄せと追肥は適宜、何回かに分けて行ないます。

じやがいもの収穫

春作の場合は5月下旬頃から収穫します。秋作の場合は、11月下旬頃から少しずつ芋の大きさを見ながら収穫しても良いでしょう。

収穫が適当な時期は、地上部が枯れてくるのでわかります。本格的な収穫は、晴天が2~3日続いた後が土が乾いているので良いと思います。

保管と食べる時の注意事項

ジャガイモの芽や日が当たった部分にできる着色部は、ソラニンという有毒物があるので食べる時には注意してください。

できれば食べない方が良いのですが、もし、食べる場合は、芽の部分を多めに取ったり、皮を厚めにむいたりしましょう。