サトイモの栽培方法

里芋は中心の親芋のまわりに子芋や孫芋がたくさんできるのが一般的です。この為、子孫繁栄の縁起物としてお正月料理にもよく使われています。また、サトイモは煮ると柔らかく、子供やお年寄りでも食べやすい食品です。水気の多い土に植えれば栽培も容易です。

サトイモ(里芋)の種類

サトイモの塊茎

栽培するサトイモの種類は、小芋の多く採れる 石川早生楽天 系の品種が一般的です。親芋も小芋も採れる赤芽やヤツガシラなどもあります。

初めて家庭で栽培するのなら園芸店やホームセンターなどで販売している入手しやすい種類の種芋を買ってきて植えるとよいでしょう。

サトイモの特徴

サトイモの葉

サトイモは、サトイモ科の植物で、東南アジアのマレー地方の原産です。葉柄のズイキも食用にされることもありますが、主に地下茎の芋を食用としています。

サトイモの栄養は主にでんぷんで、低カロリーで食物繊維が多いのが特徴です。他に、ぬめりの元になっているムチンやガラクタンやマンナンがあります。ムチンは消化促進効果があり、ガラクタンは免疫力をよくする作用があるようです。

栄養も大事なことですが、やわらかくて美味しく食べられることも特徴のひとつです。歯の悪い老人にとっては消化が良いので、食品の素材としては最適かも知れません。

生ではえぐ味や渋みが強いので、加熱して食べるのが一般的です。芋を洗う時にも刺激が強く、素手で洗うと手がかゆくなりますので注意が必要です。

私が子供の頃は、小川などで、各戸で工夫して作った、芋を洗う専用の小型水車の中に芋を入れて、水流で回しながら洗っていたのを思い出します。

植え付け前の準備

サトイモは水気を好むので、水気の多い田圃に植える方が管理が楽になります。また、連作を嫌うので、3〜4年は同じ場所に栽培しないようにします。連作すると芋が腐りやすくなります。

しかし、水気の多い場所は決まってくるので、どうしても同じ所で栽培し勝ちになります。これは、ある程度は仕方のないことかも知れません。

その場合は、堆肥を多めに田畑に投入してやると、毎年のように同じ場所に植えても、比較的上手に栽培することができます。これは、他の野菜などで、ビニールハウスの中での栽培などではよく使われている手法です。

4月〜5月上旬頃の植えつける約2週間前に苦土石灰100g/m²を撒いて耕します。約1週間前に化成肥料100g/m²を撒いてやります。これは、堆肥の量との兼ね合いで決めてください。

サトイモの植え付け

鍬を使って、50〜80cm間隔の畝を作って、その後、深さ約10cmの溝を掘ります。約30〜40cm間隔に種芋を植え付けて5〜10cmの厚さで土を掛けます。

種芋の間に完熟堆肥を入れてやっても良いでしょう。このあたりは個々の田畑の状態を見て臨機応変にしてやります。

最初の土作りの時に堆肥を多目に使うと、追肥はあまり必要ではありません。嫌地にもある程度の効果がありますのでお勧めします。

土寄せと追肥と除草

ある程度成長してくると、除草をすると同時に鍬で株元に土を寄せてやります。この時、追肥は適当にしてもよいでしょう。この場合、液体肥料を薄めて水と一緒にやっても良いでしょう。

土寄せと追肥は、収穫までに何回かに分けて行ないます。小芋を太らせるには土寄せと追肥と除草が重要です。手入れをしないと良い芋は収穫できません。

サトイモの収穫

10月〜11月中旬頃、少しずつ掘り取ってみて、芋の大きさを見ながら収穫しても良いでしょう。収穫の時期は地上部が枯れてくるのである程度はわかります。

保管と注意事項

元々サトイモは南方の原産なので、寒さを嫌います。室内や床下でダンボール箱や発泡スチロールの箱に入れてプチプチの梱包材や籾殻で保温して貯蔵するのが良いでしょう。

又は、水はけの良い畑などに深めの穴を掘って、上にワラや籾殻を厚めに敷いて土を掛けておくと長持ちします。

イモ類の保管と貯蔵には、温度変化の比較的少ない地下貯蔵庫が最適です。光が当たらないので、芽が出にくく長期の保存が可能です。