椎茸(シイタケ、しいたけ)、ナメタケ(なめこ)の栽培方法

椎茸の原木はサクラ、シイ、カシ、ミズナラ、コナラ、クルミ、ヤナギ、クヌギ等の広葉樹を使用して、植え付け時期は10月~5月にします。電気ドリルで原木に穴を開けてから、穴の中に種コマを金槌で打ち込みます。その後、原木を湿気が多くて直射日光の当たらない所に置きます。



シイタケ栽培はキノコ栽培の中でも簡単な部類に入り、素人でも原木に適当に種菌を植え付ければ、そこそこ収穫ができるものです。栽培で注意する点を簡単に押さえておけば、うまく栽培するのも夢ではありません。

椎茸、ナメタケ用の原木の準備

原木は入手しやすい木を用いた方が安くできます。木質の硬い樹木や、タンニンやヤニが多いなどの特殊な成分を持つ木は避けて、一般的にはサクラ、シイ、カシ、ミズナラ、コナラ、クルミ、ヤナギ、クヌギ等の広葉樹の雑木を使用します。

松の木はシイタケ栽培の原木としては適当ではないのですが、工夫すれば松の木でも椎茸は生えるそうです。

原木の太さは普通は、直径7~15センチメートル程度が適当ですが、どんなものでも可能です。私は直径25センチメートルでも使いました。

原木の伐採時期は11月~2月頃にしますが、冬の農閑期にすることが多いと思いますので、原木を入手できたら椎茸栽培に挑戦したらどうでしょうか。

原木を長さ1メートル程度に手動の鋸か チェンソー楽天 で切りますが、これも長さを測る訳でなく適当です。でも測って切った方が見た目が美しく仕上がります。太目の木は短くしないと重くて運べません。

種菌の入手方法

種菌の植え付け時期は10月~5月の寒い時期が普通です。この範囲を過ぎると種菌の入手が難しくなります。

私は5月にシイタケを植え付けたことがありましたが、ホームセンターには 種駒楽天 (種コマ、種菌)が売り切れに近くて、必要な数量がありませんでした。仕方なく、その年は椎茸の種駒が入手できず、なめこ(ナメコ)を植え付けてみました。

種菌の植え付け

直径9ミリメートル、深さ2~3センチメートル程度の穴を電気ドリルを使って原木に開けます。直径10センチメートルの原木で約20~30個の穴数が標準です。私は今回、原木の数と種コマの数との関係で一本に15個程度にしました。

作業は山の中で行なうことが多いので100Vの電源の確保が難しくなります。私は600Wの2サイクルのガソリンエンジン発電機を山に持ち込んで行ないました。

穴あけが終わったら、穴の中に種コマを金槌で打ち込んでいきます。コマが表面より少し沈む程度に打ち込みます。

原木の初期管理

原木の伏せ込みと水遣り

種駒を植え付けた後、原木を湿気の多い直射日光の当たらない陰で雨の掛かる所に置きます。

写真のように井桁(イゲタ)に積み上げたり、普通に積み上げても良いでしょう。その後、柄杓やジョウロなどを使って水をたっぷりと掛けてやります。

この時期には雨が特に少なく木が乾燥していたので、ついでに椎茸の生えているホダ木にも水をたっぷりと掛けてやりました。

(撮影 2007.04.29)

ホダ木の伏せ込み(本伏せ)

ホダ木の伏せこみは梅雨入り頃の雨の多い時期に行ないます。直射日光の当たらない木陰や林の中を選んで伏せ込みます。

椎茸の場合は、横に渡した枕木の上にホダ木を置いていきます。又は、横に渡した枕木に両側からホダ木を互い違いに寄り添わせます。

ナメコの場合は枕木を使わず、原木を直接地面に置きます。木が1/3程度土に埋まるようにする場合もあります。

約1年~2年経過して、キノコが出るようになった物を「ホダ木」と呼びます。キノコは品種によっては数年間~10年近く発生し続けます。

キノコの発生

ホダ木から生えた椎茸

菌のよく廻ったホダ木は菌を植え付けた翌年の秋からキノコが発生します。

常に適度な湿度があるように管理します。また最低気温が7~18度Cの状態を10日程連続で保つとキノコが発生してきます。

この写真は椎茸ですが、今年は雨が少なく乾燥したキノコとなっていました。

(撮影 2007.04.29)