ウスバカゲロウ(アリジゴク、蟻地獄)

縁の下等の雨の当たらない乾いた土のある場所に、すりばち状の小さな穴を堀って、蟻などの獲物が落ちこむのを待っているのはウスバカゲロウの幼虫です。

アリジゴク(蟻地獄)はウスバカゲロウの幼虫です

蟻地獄(アリジゴク)(ウスバカゲロウの幼虫)

縁の下等の雨の当たらない乾いた土のある場所に、 すりばち楽天 状の小さな穴を堀って、蟻などの獲物が落ちこむのを待っているのはこの写真のウスバカゲロウの幼虫です。

細かい砂の粒を体いっぱいに付けてすりばちの底に隠れています。子供の頃はこれを「コマコマ」と呼んでいました。この虫は前に歩かずに後ろ へ向かって歩きます。

この写真は明劔神社の南西側で坂道の参道にあった数個の蟻地獄の中に居ました。雨の掛かる普通の道に居るのはとても珍しいと思いました。

撮影 2009.11.08、場所 小田郡矢掛町(携帯電話のカメラで)

ウスバカゲロウの特徴

学名 Hagenomyia micans
別名 ウスバカゲロウ、アリジゴク、蟻地獄、こまこま、コマコマ、極楽トンボ、神様トンボ、スリバチムシ、薄翅蜻蛉
ウスバカゲロウ科の昆虫
分布 北海道〜沖縄、雨の掛からない乾いた細かい土の中
体長 幼虫は約3〜5mm、
食べ物 昆虫や蟻やダンゴ虫

ウスバカゲロウの成虫写真

ウスバカゲロウの成虫の写真、トンボに似ています

ウスバカゲロウ(薄羽蜻蛉)の成虫です。トンボによく似ています。体長約3〜4cmで細長い体をしています。薄い羽根でヒラヒラと飛びます。トンボのように上手には飛びません。

「薄馬鹿下郎」というのは北杜夫の著書「ドクトルマンボウ 昆虫記」に出てくるウスバカゲロウの名前です。

ウスバカゲロウ(アリジゴク、蟻地獄)の写真

ウスバカゲロウ(アリジゴク、蟻地獄)の写真

神社や古い家の軒下や床下にこのようなアリジゴク(蟻地獄)を見たことはありませんか。このすり鉢状の穴の中にウスバカゲロウの幼虫が隠れています。

蟻がこの中に落ちるとすぐにははい上がることができずに、普通はウスバカゲロウの餌食になってしまいます。

ウスバカゲロウは底から頭を使って土を跳ね上げて、蟻が穴から出ようとするのを妨げます。そして、蟻が再び穴に落ちてきたら、鎌のようになった2本のあごで捕まえて、体液を吸ってしまいます。そして、また弾力のある頭を使って、虫の死骸を穴の外に放り投げます。

ウスバカゲロウは、普通は後ろに歩きますが、初齢の幼虫の頃は前進します。また、アリジゴクは幼虫の時は全く糞をせず、成虫になってから幼虫の間に溜まった糞をまとめてします。

食べ物は主に体液なので、糞が少ないのも関係があるのでしょう。幼虫が蛹になる時には土の中に丸いまゆ(繭)をつくります。羽化後は水だけ摂取して生活します。とても変な動物です。