小型の電気溶接機の特徴と使い方

小型溶接機が使えると、趣味や工作での製作や修理での幅が大きく広がります。簡易で安価な電気アーク溶接機でも使い方のコツをつかんで、慣れればうまく便利に使えるものです。小型溶接機の選定と使い方のコツなどを解説しました。

小型の電気溶接機の特徴

電気溶接とは空気などの気体中での放電現象(アーク放電)を利用して、金属同士を溶融させて接合させることです。

趣味などでちょっとした物を作る場合には、本格的な溶接機を買うのは経済的に負担が大きいものです。しかし、小型の比較的安価な溶接機でも、コツをつかんで、使い方に慣れればうまく上手に溶接できるものです。

100V15Aでも使えるとうたっている溶接機でも、使ってみると100Vではちょっと無理があります。パワーの点で200Vで使った方が良いと思います。

小型の電気溶接機の例

小型の電気溶接機の写真

この写真は私が使っている小型で安価な電気溶接機と同等な製品の一例です。

この製品の仕様は電流調整範囲40~110A、定格一次電力5KVA、定格一次電圧100/200V、使用率10%、二次無負荷電圧40V、二次負荷電圧25.5V、使用溶接棒1.4~3.2φ、適用板厚1.2~6.0mm、製品外形180×350×270mm、重量19kgとなっています。

使用する周波数は製品によって50又は60Hzにあらかじめ決められていますので、購入する時にその地域に合わせて決めます。

パネルの前面に付いているハンドルは溶接電流を調節する為のものです。その他に調節するところはありません。

この製品は使用率が10%と特に小さいので、よく休ませながら使う必要があります。

小型の電気溶接機の選定方法

溶接機の選定は、その用途と価格と仕上がりと使いやすさによって決めるのが普通です。めったに使わないのに高価なものを買うのはどうかと思います。

また、溶接機の容量も重要です。溶接機の出力は一般的にはアンペア表示されています。溶接機の容量の選定は使用する溶接棒の負荷電流と溶接する対象物の厚みによって決められます。

次に、溶接機には使用率というものがあります。溶接をしている時間の割合のことです。アーク溶接をする時間を10分間に対する割合で表したものです。業務や仕事で使ったり、大量の溶接を行なうのでなければ、あまり気にすることはありません。

小型の電気溶接機の使い方

まず、溶接機の定格一次電圧に合わせて電源を接続します。100Vと200Vを間違えないようにします。いつも200Vで使っていて、200V専用のコンセントとプラグを使用していれば、間違えることは無いでしょう。

また、 感電防止楽天 の為に、溶接機本体に付いているアース端子にアース線を確実に接続して安全に使ってください。

次に、アースクリップを溶接物に接続します。溶接物に錆びや塗装やゴミなどが付着していると電流が流れないのて、アースクリップでこじるようにして接続します。溶接する部分の錆びも除去しておきます。

溶接する対象を見極めて溶接ホルダーに溶接電流に応じた 溶接棒楽天 を装着します。また、本体の溶接電流の調整を前面ハンドルを回して行ないます。次に、遮光面で顔を覆ってやります。

溶接棒で溶接物を引っかくようにするとアークの火花が発生します。慣れないうちは、溶接物と溶接棒が溶着することがよくあります。この時は、ホルダーの上部を左右に弧を描くように動かして、素早くひき離してください。

溶接のコツなど

アークが連続して持続するように溶接棒と対象物との間隔を常に一定になるようにするのがコツです。もし、アークがスタートしない時は溶接棒の先端で対象物を叩くようにします。

遮光面の遮光ガラスを通してからではとても見にくいのですが、アークを確認しながら溶接棒を横に少しずつ移動します。

溶接機が小型なので使用率を考慮して、機器を休ませながら使ってください。もし、使用率を少し超えて使う場合は、溶接機のカバーを外して、扇風機などで風を送って、トランスなどを冷やしながら使うこともできます。

アーク溶接の注意事項

目や肌を紫外線から保護する為に、保護メガネか手持面(遮光面)を必ず使ってください。溶接光線は意外と紫外線が強く、すぐに日焼け状態になります。

手を保護するには溶接用手袋の革手袋などを使ってください。もし、夏でも長袖の厚めのシャツを使ってください。それでも暑い時は、扇風機やスポットクーラーなどを使ってください。

必ず使用率を守って使用してください。使用率10%とは1分間使用したら9分間以上休ませるという意味です。