詩吟について

詩吟とは漢詩を漢字仮名交じりで読んで、伸ばして、その後、独特の節回しをして吟ずる日本の伝統芸能のひとつです。詩吟の発声方法は、普通の話し声が口と喉を使って前方に発声するのとは違い、下腹に力を入れて母音を後方に引いて発声します。



詩吟とは

邦楽コンダクター

この写真は詩吟の練習に使う 邦楽楽天 コンダクターです。正確な音程を確認するには欠かせないものです。

詩吟とは漢詩(五言絶句や七言絶句や七言律詩)の漢字仮名交じり文を読んで、伸ばして、その後、独特の節回しをして吟ずる日本の伝統芸能(民謡や歌舞伎や能)のひとつです。

同様に短歌や俳句を読み、伸ばして、独特の節をつけるのも詩吟という場合もありますが、こちらは吟ずるとは言わず詠ずると言います。これも含めて吟詠と言うこともあります。

詩吟の発声

詩吟の発声方法は、普通の話し声が口と喉を使って前方に発声するのとは違い、下腹に力を入れて、感覚で操作して母音を後方に引いて発声します。

この発声方法はすぐにできるものではなく、長い間の訓練によって体得できるものです。

詩吟のアクセント

詩吟はアクセントが非常に大切です。アクセントが違うと意味が違ってくることがあるので注意します。摂楠流ではアクセントはアクセント辞典に載っている「0」「1」「2」「3」「4」などの数字で表します。

この数字でアクセントを表す方法はとてもわかり易いものです。他の流派などでは音階でアクセントを表しているところが多く、この音階表を見ないとアクセントがわかりません。

詩吟の音階

詩吟の音階は日本音階です。西洋音階の「ドレミファソラシ」の7音から主に、「レ」と「ソ」を抜いた「ドミファラシ」の5音で構成されています。一部で「レ」の音を使うこともあります。

詩吟の本数

詩吟を吟ずる時、その音の高さを1本や2本などと呼んでいます。その時の本数は次のようになっています。

詩吟の絶対音の高さは、1本の「ミ」の音が周波数440Hzになっていて、高い方には半音毎に2本3本となります。低い方には水1本、水2本となります。

これは、私が実際に、コンダクターから出る音を周波数カウンターで測定して確認しました。この情報はインターネット上では見つけることができませんでした。

一般的には普通の男性が1本から3本で、女性が6本から8本で吟ずる場合が多いと思います。

ここで、半音高い音は、元の周波数の約1.059倍となっています。半音12個で1オクターブとなります。周波数440Hzの1オクターブ上の音は周波数880Hzです。

つまり、 1.059^12≒2 となっています。

蛇足ですが、ピアノの鍵盤で中央付近のハ調の「ラ」の音が440Hzとなっています。

詩吟の効用

詩吟の効能としては、ストレス発散、 健康増進楽天 健康増進、度胸がつく、脳の活性化など様々な効用があります。

特に今日のような高齢化社会では認知症の予防には効果が大きいと言えます。