素人で木の化粧床板(フローリング)を貼る方法

最近の住宅用の複合フローリング材は、品質が良くできているので、素人が床貼り工事をしても見栄え良くでき上がります。既存の床材が傷んだり、強度が落ちた場合には、その上に更に床材を貼ることで、断熱性と強度と耐久性と共に見栄えも良くすることができます。私はDIYで住宅用の化粧床材を貼ってみました。



住宅用フローリング材の種類と特徴

住宅用の複合フローリング材は、合板などの木製の板に化粧された板を貼って作られた化粧フローリング材です。

床の基材に合板を使っているので、木の反りや伸びや縮みが少なくて、フローリング施工が簡単なのが特徴です。

単層フローリング材は一般に無垢材と言われる一枚板を使ったフローリング材です。天然木の木目の美しさや木の質感があるのが魅力です。

反面、木が本来持っている特徴がそのまま現れるので、床材が湿気で伸びて床が突き上げたり、乾燥で板が縮んで隙間が開いたりする可能性があります。また、板の表面に節があったり、木目が綺麗ではなかったりする欠点があります。

複合フローリングを素人で張る

住宅用化粧床板を貼っている写真

化粧床材は床材の端面に凹凸が作ってあり、その凹凸をはめ込むことによって、見栄えを良くすることができるようになっています。

私はユニットハウスを入手したのですが、床が汚なかったので、そのコンパネ製の床の上に更に複合フローリングを貼ってみました。このようにすると、床が二重になり、断熱性と強度と耐久性が増します。

この写真は、床材の端面の凹凸部に釘抜きのような形をした専用の工具(釘締め)を使って、スクリュー釘を打ち付けているところです。床材の端面の凹凸部にスクリュー釘を打つにはこの専用の釘締めか、ポンチなどが無いと施工することができません。

釘は凹凸部に沈み込むように打ち付けなければなりません。そうしないと、板の嵌合がうまくいきません。一般的には凸部に釘を打った方が良いでしょう。

床材には木工用の接着剤を付けた方が良いのですが、私は接着剤を付けないで張りました。

複合フローリング床材を貼って完成したユニットハウス

住宅用化粧床板を貼って完成した写真

床材は部屋の端から順番に貼っていきます。部屋の長手方向に板の長手方向を合わせて張るのが普通です。寸法をよく測り、板取りをよく考えてから貼っていきます。

部屋の長手方向の右の奥の端から凹部を壁側にして張っていきます。最後の端の所では、残りの部分の寸法を正確に測定して板を切断してから貼ります。次は最初に貼った所に戻って切断した板の残りを使って同様に張って行きます。

こうすると、切断した部分は常に部屋の端に来るようになり、嵌合する凹凸部は板と板の接続部に来るようになります。

この写真は複合 フローリング材楽天 を貼って完成した部屋の写真ですが、私の無知から、上記の順番通りに貼っていないので、板の継ぎ目が同じ所に来て、目立っています。(写真の中央より少し左側の継ぎ目)

フローリング床材を貼る時の注意

既存の床の上にフローリング材を張る場合は、まず、初めに、壁の下側に貼ってある化粧板(巾木という物)をはがします。(上の写真ではこげ茶色の板のことです)

これは、最後にフローリング工事が終わってから、壁の下側に元のように戻して釘で打ち付けます。これを付けると更に見栄えが良くなります。

床材を張る時、部屋の隅の最初の板は、見えない所に釘を打つのが良いのですが、難しい場合は、見える所に目立たないように釘を打つのは仕方がないかも知れません。そこは、素人の工事ということで許してもらいましょう。

また、最後に貼る板も釘を見えないように打ち付けるのは無理かも知れません。そのような時は接着剤という手もあります。

スクリュー釘の長さや太さは、床材の下地にもよりますが、必要十分な長さと太さのあるものにしましょう。長過ぎても短か過ぎても、強度や施工性に影響します。

部屋は正確な長方形になっていない場合が多いのですが、最初に正確に寸法を測ってから、板の正確な方向を墨付けしてから貼り始めると、更に上手に美しく仕上がるでしょう。

切断したフローリングの端材を貼る場合

フローリングの端面を切った端材を捨てるのはもったいないので、どうしても板と板との接合に使う場合は、端材では端面の凹凸が無くなっています。この場合はそのまま床板を張ると、継ぎ目の所で段差が出やすくなります。

この段差を無くするには、元あったように端面に凹凸を付けてやるのが最良です。でもその加工には、専用のカンナなどが必要です。私は板の数が少なかったので、ノコギリを使って端面に凹凸の加工をしてみました。

少し手間は要りましたがうまく加工できて、仕上がりも美しくすることができました。

化粧床材の寸法(JASマーク品)

一般的によく市販されている(JASマーク品)床材の寸法は、12mm×303mm×1,818mmとなっています。この寸法の板を6枚セットで市販されているのが普通です。

6枚セットで約2畳分を張ることができます。従って、6畳の広さの部屋では、3セットで約18枚の床材が必要となります。普通は18枚を1セットとして6畳分をまとめて販売されているようです。

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