カブトエビの特徴と生態
カブトエビは体長2~3cm程度でミジンコ類やカイエビやホウネンエビの仲間です。田の草取り虫とも、生きている化石とも呼ばれています。卵の状態では低温や乾燥に強く、進化しなくても生きて来られたようです。
カブトエビの特徴
別名 | カブトエビ、かぶとえび、兜海老 |
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目、科、属 | 背甲目、カブトエビ科、カブトエビ属 |
分布 | アジア(日本)、アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸、オーストラリア大陸(オーストラリアカブトエビ) |
体長 | 2~3cm |
体の特徴 |
頭部の形状はカブトガニに似ています。背中の丸い甲の裏側に多くの足を持っています。後の細長い腹部とその先から鞭状に伸びた2本の尾は、ホウネンエビによく似ています。 |
生態 |
6~7月頃に淡水の水田に大量発生します。注水後約3~5日で孵化し、孵化から約10日で産卵を行ない1~2ヶ月の短い一生を終えます。 水が枯れる頃には泥の中に卵が残っていて乾燥や低温に強く、過酷な環境によく適応しています。 |
餌 |
主に動物の遺体や小型藻類やプランクトンや泥を食べていて雑食性です。 |
アジアカブトエビの写真と生態
カブトエビは体長2~3cm程度でミジンコ類やカイエビやホウネンエビの仲間です。田の草取り虫とも、生きている化石とも呼ばれています。卵の状態では低温や乾燥に強く、進化しなくても生きて来られたようです。泳ぐときは、背泳ぎのように逆さまになって泳ぎます。(撮影 2005.06.15)
水田の雑草も食べますが、水田で餌の捕食や 産卵楽天 のために、泥をかき混ぜる事で水が濁り、水田がいつも濁っているので光が遮られて雑草の発芽と生長が抑制されます。たくさんのカブトエビやホウネンエビが居ると水田の雑草が生えるのが違います。
岡山の近所の田んぼの中にホウネンエビと共にカブトエビがたくさん居ました。私は、これを田舎の田んぼでも増やして、田の草取りをさせようと考えたことがあります。一度、大量のカブトエビを田舎の田んぼに放しましたが結局絶滅しました。田舎の田んぼにはカエルの子のオタマジャクシが多く、カブトエビは食べられてしまったようです。
日本に居るカブトエビの種類
日本で繁殖しているカブトエビは、アジアカブトエビ、アメリカカブトエビ、ヨーロッパカブトエビの3種類です。日本ではアジアカブトエビが一番多く生息しています。