燻煙器(くんえんき)の使い方とコツ

西洋ミツバチは日本ミツバチと違って攻撃的です。これをおとなしくするには燻煙器を使います。西洋ミツバチに煙を掛けると、火事になったと勘違いするのか、巣の中に頭を突っ込んで蜜を体に取り込みます。この為におとなしくなるようです。



西洋ミツバチの管理(養蜂)に必須アイテムの燻煙器

西洋ミツバチ用の燻煙器

この写真が西洋蜜蜂を管理する時に必要な 燻煙器楽天 (くんえんき)です。燻煙器とは、養蜂をしていて、西洋ミツバチをおとなしくさせる為の煙を発生させる道具です。

これが無いと攻撃的な西洋ミツバチに刺されることがあります。西洋ミツバチの養蜂では欠かせない道具となっています。

日本ミツバチには燻煙器は必要のないものです。元々日本ミツバチはおとなしいので春から夏の間は何もしなくても刺されることはあまりありません。また、日本ミツバチに燻煙器を使うと騒がれて返って刺されることがあります。

燻煙器の構造

上の写真のように、燻煙器は、紙や木片や麻布などを燃やす為の容器とフイゴとで構成されています。燃やす容器の周りには火傷をしないように太い針金でガードが作られています。また、容器の上の部分には、煙を出す穴が開いています。

容器の下の方には、穴の開いたステンレスの板が底から1~2cm程度の所にあり、その下の横の部分に空気の取り入れ口があります。この空気取り入れ口の所をフイゴで吹くようになっています。ちょうど、火吹き竹で火をおこす感じです。

燻煙器の使い方とコツ

燻煙器に新聞紙などをそのまま入れると短時間で簡単に燃えてしまったり、上の口から火が出ることがありますので、注意してください。

新聞紙を使う時は硬く固めたり、少し水分を含ませてやると良い感じに燃えます。木片などのチップやドンゴロスの麻布なども良いかも知れません。この時も燃やす物があまり乾燥していると、速く燃えてしまいます。適度な水分があると良いでしょう。

西洋ミツバチに直接煙を掛ける場合は、少し離れた所から少しずつ掛けてください。熱い煙を掛けるとミツバチが死ぬことがあります。たまに、火が出ることがありますので特に注意してください。

長時間燻煙する必要がある場合は、燻煙器ではなく、一斗缶などに燃える物を入れて少しずつ燃えるようにした方が良い場合もあります。いずれにしても、火気を扱いますので、火災や火傷には十分注意してください。

西洋ミツバチ用の入った重箱に燻煙器を使っている様子

西洋ミツバチ用の燻煙器を使っている写真

2016年5月に日本ミツバチの巣箱に西洋ミツバチの分蜂群が入りました。この写真は下にラングストロス式の巣枠の巣箱を置いて、上から重箱式の巣箱を解体しているところです。

西洋ミツバチでは燻煙器が必須なので、燻煙しながら巣箱の蜂を取り除こうとしていますが、苦戦しています。

西洋ミツバチは日本ミツバチと違って、巣にしがみついてなかなか離れようとしません。息をストローで吹き付けたり刷毛で掃いたりして少しずつ蜂を取り除きました。

日本ミツバチは巣を取ると、巣から蜂達はすぐに居なくなってしまいます。