日本ミツバチ用巣箱の製作2(外形約30cm角の巣箱)

日本ミツバチを捕獲したり飼育したりするには、専用の巣箱が必要です。ニホンミツバチに最適な重箱式の巣箱をSPF材を使って作りました。外形寸法はわかり易い切りの良い約30cm角としています。全ての巣箱をこの寸法にしておくと互換性を保つことができます。

日本ミツバチの捕獲のしかた

日本ミツバチは女王蜂を中心に働き蜂たちと集団で暮らしています。この群れが栄えて大きくなると、女王蜂を産んで群れを2群に分けて巣から出ていきます。これが分蜂と呼ばれるものです。

この時、古い女王が巣から働き蜂を連れて出て行きます。これを捕獲する為の巣箱が「待ち桶」と呼ばれるものです。巣箱(待ち桶、待ち胴)は日本ミツバチが住みやすいように、気に入ってくれるように作って待ち受けます。金稜辺という蘭の花を使ってニホンミツバチを誘き寄せる方法も有効です。

巣箱(待ち桶、待ち受ける箱)の設置場所は冬は日当たりが良くて暖かく、夏は日陰になって涼しい場所を選んでやります。

巣箱(待ち桶)用の材料とほぼ完成した巣箱

巣箱(待ち桶)の製作

巣箱(待ち桶)の材料は普通は杉材を使用します。どんな木でも良い訳ではなく、松のような臭いのきつい材料は良くないようです。でも、自然界では松の木の室(むろ)にも巣を作ることから松ではいけないという事でもなさそうです。

今回は、私が日常的に使っている、外形が約30cm角の寸法で作ってみました。外形寸法は縦横約298mm、高さ約320mm〜410mm、板厚約19mmです。

1x4SPF材と2x4SPF材と厚さ12mmのコンパネを使ってできるだけシンプルになるように作りました。簡単に製作できて使い易いはずです。

巣箱(待ち桶)の板取りと作り方

1つの待ち桶用の材料はホームセンターで入手できる次の木材を使いました。同じ寸法の板を多く使いますので、これの加工には スライド丸鋸楽天 がとても便利で正確に速く大量製作できます。

SPF 1x4(19mm x 89mm x 1830mm)---2〜3枚

SPF 2x4(38mm x 89mm x 400mm)---1枚、これは縦に半分にします。(38mm x 44mm x 400mm2個)

12mm厚のコンパネ298mmx298mmと256mmx350mmのもの各1枚

まず、SPF 1x4材の板1枚から長さ279mmの物を6枚作ることができます。これを4枚使って1段分の巣箱として、これを2〜3段分作ります。これは将来、継箱としても多くの段数が必要になります。

一番下になるスライド底板の部分はSPF 1x4材を使って、長さ279mmの物を2枚と長さ298mmの物と長さ260mmの物を各1枚ずつ作ります。長さ260mmの物は幅を19mm切り取って板幅を70mmとします。これは巣門(高さ7mm)にする為です。長さ298mmの物は後ろの板となります。

SPF 2x4から作った38mm x 44mm x 400mm2個は巣箱の土台となります。12mm厚のコンパネ256mmx350mmのものはスライドする底板となります。これは左右に2mmずつ余裕を持たせています。

12mm厚のコンパネ298mmx298mmは巣箱の天板となります。なお、残った板の端材は巣箱の上下を繋ぐ板として使いますので、捨てる所はほとんどありません。

組み立て方

組み立て方の詳細は写真をごらんください。また、一番下になるスライド底板の部分はスライド底板のページをごらんください。

スライド底板部分の長さ298mmの物は後ろの板となりますが、これは後ろから取り付けたり外したりできるように変更しています。理由は、冬の間に、ここから給餌できるようにする為です。

組み立てには、釘ではなくて、コーススレッドと呼ばれるスクリューネジを使います。板の割れを防ぐ為に、コーススレッドをねじ込む場所にあらかじめΦ4mm程度の穴をドリルで開けておきます。コーススレッドの長さと太さは必要十分な物を使ってください。

巣落ち防止策と巣箱の表面処理

巣箱(待ち桶)をそのまま飼育箱にすることが多いので、巣箱の中に十文字に竹ヒゴを配置して、振動等で蜂の巣が落ちないようにしておくのが良いでしょう。今回は、巣落ち防止用にステンレスの針金を使用してみました。

この後、バーナーを使って木の表面を焼いてやります。これは見た目を目立たなくするのと、不要な臭いを消すのと、スムシなどの害虫を駆除したり、消毒に効果があります。腐食を防止する効果もあるでしょう。

巣箱の大きさと互換性

私は外形寸法が約300mm角で高さが約9cmの巣箱を使っています。以前作った巣箱も外形寸法を約300mm角に統一しました。高さは90mmとしています。そうしないと互換性が保てません。

蜜を採取する場合は、普通2段分(高さ約180mm分)を一度に採取しています。巣の大きさが小さい時は1段分の蜜を採取することもできます。

巣箱で飼育中の写真

巣箱で飼育中の写真

巣箱を裏山に設置しました。下にコンクリートブロックを2個置いて、下からの湿気が来ないようにしています。

巣箱の上には雨よけに鉄板やプラスチック箱を置いて、ブロックの重しをしました。

ミツバチの捕獲には、ランの一種のキンリョウヘン(金稜辺)の花が良いとのことです。何故か日本ミツバチだけがこのランの花に誘因されるようです。