ニンニクの栽培方法
ユリ科のニンニクは滋養強壮にとても効果があります。ニンニクの栽培は比較的簡単な部類に入ります。病気になったり、虫が付いたりすることはほとんどありません。プランターでも簡単にできますので、ニンニク栽培に挑戦してみませんか。
ニンニク栽培用の土作り
野菜栽培の基本は土の準備から始まります。有機農法でやるなら堆肥造りからやります。
草刈りをした草や落ち葉や籾殻や米糠等の有機物を積み上げて、水を掛けておくと発酵が始まります。これを何度も切り返してやります。堆肥ができたら土と混ぜてトラクターや耕運機で何度か耕してやります。ニンニク栽培の土壌のPHは5.5~6.0位が良いので少し酸性気味でもかまいません。
小規模栽培で プランター楽天 を使って栽培するのなら市販の土でも十分です。花や野菜用の土として市販されている物をそのまま使っても良いし、それを畑の土と混ぜてもかまいません。
ニンニクの植え付け
ニンニクは8月末~9月中旬頃に植え付けて栽培します。ホームセンターや園芸ショップでニンニクの種球を買ってきます。スーパーの食品売り場のものでもできますが発芽防止剤を使用している場合は、うまくいかないかもしれません。
ニンニクの鱗片をばらしてから芽を上にして植え付けます。畝幅は50~100cm程度、植え付け間隔は5~15cm程度で深さは5cm程度にします。この辺は自分の好みで適当に変えてもかまいません。
植え付けが終わったら水をたっぷりかけてやります。
間引き、中耕、除草、追肥
芽が出てきたら適当に間引きをします。大きい芽を残して小さい芽は取り除いてください。間引いたニンニクの芽は料理に使ってください。葉ニンニクとして利用することもできます。
2ヶ月に1回程度に除草を兼ねて中耕したり、液肥や化成肥料の追肥をします。虫や動物による被害は、ほとんどありませんので何もする必要はありません。(こんな変な味のものは何も食べません。人間だけです。)
ニンニクの芽(ニンニク坊主)摘み
春に暖かくなってくると、中心からとう立ちする(ニンニク坊主ができる)ので球根を大きくするために早めに摘み取ります。柔らかい蕾は茎ニンニク(ニンニクの芽)として料理に利用できます。
この写真は無臭ニンニクの花です。とう立ちしたものをそのまま放っておいたものです。
わき芽やとう立ちしたものをそのまま放置すると、栄養がそちらに取られて、球根の太りが悪くなるので注意しましょう。
収穫と保管
5月中旬~6月中旬頃、下の葉が半分~2/3程度枯れてきたら収穫します。収穫の適期を過ぎると球割れが発生して色艶が悪くなります。全体を抜き取ったら葉と根を切って日陰の風通しの良い所に吊しておきます。
保管中のニンニクの芽が出てきたら
スーパーで買ったニンニクを保管している内に、芽が出てくることがあります。その場合皆さんはどうしていますか。捨ててしまうのはもったいないと思います。
芽が出てもそのまま使うこともできますが、プランターや畑に植えてしまいましょう。葉が伸びてきたら、葉ニンニクとして利用することもできます。うまくすればそのままニンニクを収穫できる場合もあります。
ニンニクの効能
ニンニクには体内の自然治癒力を高め、ガンを予防する成分が含まれていることが知られています。ニンニクの臭いの成分のアリシンには優れた効能があります。
一方、体内の糖質を燃焼させる時に必要なのはビタミンB1ですが、このビタミンは水溶性ですので、体外に出て行きやすいのです。
アリチアミンはニンニクのアリシンとビタミンB1が結合したもので、これは体内に長く保持できてビタミンB1を利用しやすい状態とすることができます。
ニンニクの利用方法
カレーを作る時に、丸ごと1個入れると、ニンニクの臭いは全くせず、食感はじゃがいもが崩れた感じになり美味しく食べられます。
「ニンニク醤油漬け」や「ニンニクの砂糖漬け」や「ニンニクのらっきょう酢漬け」を作り置きするのも簡単です。これらは火を通さないので、臭いは残りますが ビンに作り置きして適宜に食べれば健康増進効果があります。
私は子供の頃から、ニンニクをらっきょう(ラッョウ)の酢に漬けたものを父が作っていたのでよく食べていました。今でも時々食べています。これは強い刺激が無く効果があります。臭いはきつい方です。