クワイの栽培方法と利用方法
クワイは中国原産で「芽が出る」ということで縁起の良い食べ物として日本では正月などのめでたい時に食べられています。栽培は比較的容易でレンコン栽培と同様な方法で栽培が可能です。味は里芋に似ていてネットリしていてホックリ感があり少し苦みがあります。
青クワイの塊茎(地下茎)
クワイ(慈姑)は中国原産のオモダカ科の野菜で、一般的に外国では観賞用として栽培されることが多く、日本と中国では食用にされています。
この写真のように青クワイの塊茎は正月用として芽が出た状態で売られています。
球根のように見える部分は塊茎で根は塊茎から下に伸びています。
中国で採れる白クワイは青クワイよりも大きめの楕円形でシャキシャキとした独特の食感があるようです。
クワイの栽培方法
クワイの栽培にはレンコン栽培と同じように水が豊富に必要で、土質は堆肥や植物の腐植が多い粘土質の土が良く、湿田やレンコン池が栽培に適しています。
私はレンコン栽培をしている池でクワイも栽培してみました。この写真は蓮根池を重機で造成したところです
クワイの品種は青みを帯びた青クワイと、白みを帯びた白クワイとがあります。普通に栽培されているクワイは在来種の青クワイが多いようです。
クワイの塊茎は、ほぼ球形で外皮が青色掛かっています。この塊茎を5月~6月頃に植え付けます。収穫は11月~12月頃が普通です。
クワイの肥料のやり方
この写真はクワイの葉が繁ってきたところです。
クワイに肥料をやる場合は、7月~9月頃に 追肥楽天 をします。この場合、一旦水を落としてもかまいませんが、私は面倒なのでそのまま追肥をしています。
化成肥料なら、約100g/m2を株間に撒いてやります。鶏糞などの有機肥料でも良いでしょう。肥料は少なめで生育を見ながら何度もやるのが良いでしょう。
私はレンコンと一緒に植えているのでその辺は適当です。
クワイの利用方法
クワイの塊茎には強いアク(シュウ酸石灰のえぐ味)があるので普通は煮物として利用することが多いようです。この場合は下茹でをする必要があります。皮を剥いで水にさらしてから米糠を入れて更に茹でます。
煮物にしないで、揚げたり、丸ごと焼いたりする場合は、もちろん下茹での必要はありません。
クワイは芽が出ているという理由から縁起物となっていますので、取り扱う時に芽を折らないように注意して六方~八方剥きにします。見栄えを気にしないのなら芽を折ってもかまいません。
クワイの栄養
クワイの塊茎を栄養面から見ると、主な成分は里芋などと同じように炭水化物です。ビタミンやミネラル成分は少なめですが葉酸と銅がやや多めです。また、クワイには多くのカリウムが含まれています。
カリウムの働きはナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑えることです。高血圧の予防や腎臓での老廃物の排泄を助ける働きもあります。
また、クワイ特有の苦味成分には抗酸化作用があるようで、活性酸素の除去やアレルギー症状の緩和にも良いようです。