最近、急増している新型の栄養失調(血液中のアルブミン不足)

テレビのためしてガッテンで2010年4月に「まさか私が、急増する新型栄養失調の恐怖」という題で興味ある番組が放送されていました。普通に食べているのに貧血や骨折や免疫低下を起こす人が多いとのことです。肉の代わりに魚を食べていただけでは低栄養になることがあります。

最近、新型の栄養失調が増えています

現在は飽食の時代と言われていますが、意外なことに栄養失調(低栄養)の人が増えているそうです。自分では普通に食べているつもりでも、また、やせているわけでもないのに、気づかないうちに栄養失調(低栄養)になっている人が多いそうです。

一人暮らしになると、自分が好きなものだけを食べる人が多く、肉や卵を使った料理を食べなくなってしまい、たんぱく質が不足してしまっているようです。

実際、栄養失調の人は70歳以上の1/6も居るようです。放置すると高い確率で貧血や骨折、肺炎、脳出血などを起こす恐れがあるようです。

赤血球の材料が少なくなると貧血を起こします。血管を作る材料が少なくなると脳出血を起こします。 免疫細胞楽天 を作る材料が少なくなると肺炎や結核に罹りやすくなります。筋肉を作る材料が少なくなると転倒や骨折が起こるようになります。

推奨される血液中のアルブミンの量は4.3g/dl以上です

戦後間もない頃には本当に栄養が不足して栄養失調になる人が多かったのです。しかし、現代でも栄養失調があります。これは、血液中のアルブミンが不足しているかどうかで判断します。(アルブミンとは、血液中のタンパク質の約6割を占めているアミノ酸の一種です)

血液中のアルブミンは3.5g/dl以下では低栄養で、3.8g/dl以下では低栄養予備軍です。そして、血液中のアルブミンは4.3g/dl以上が理想の状態です。

アルブミンが少ないと、血管や免疫細胞や筋肉等の組織がスムーズに作られなくなり、体に色々なトラブルが起こります。定期健診でのアルブミンの量をチェックしましょう。

アルブミンが不足するようになった原因は、次第に核家族化が進んで、老人等が一人で食事をする場合が増えたのが理由のひとつと言われています。また、肥満やメタボの人が増えて、痩せるように粗食を勧める健康情報が氾濫していることも遠因となっています。

卵や肉はコレステロールを増やすからと、これらを全く食べないで、代わりに魚を食べる場合がよくあります。これではタンパク質やアルブミンが不足することとなります。栄養不足になっているとは本人も思っていないようです。これが問題なのです。

1日当たりのタンパク質の必要量は

1日のタンパク質摂取の必要量は成人男性で約60g、成人女性で約50gです。牛肉だけなら約300g、卵だけなら約10個、魚の切り身だけなら3〜4切れになります。これは、かなり大量になります。

秋田県の旧大仙市南外村では、1000人を対象にプロジェクトが行われました。その結果、栄養失調の人を1/3に減少させることに成功したそうです。

その時、毎日食べるべき10品目を表にして、わかりやすく管理していました。次にその内容を簡単に示します。

食生活に必要な10品目とは次のようなものです

縦軸に1日〜10日間の食事の記録を書きます。横軸には下記の10品目が書いてあります。この表の使い方は、その食品群を食べたら丸を書き込みます。丸の数を加えていき1日10点満点となります。(10日で100点満点です)

このようにして、毎日の食生活を点数化します。そうすると食生活で何が足りないのかがよくわかります。この表を見ると、食べていないものを自然に食べようとします。この10品目の食品とは次のようなものです。

  1. 肉類
  2. 魚類
  3. 卵類
  4. 牛乳類
  5. 大豆類
  6. 海藻類
  7. イモ類
  8. 果物類
  9. 油類
  10. 緑黄色野菜類

このような方法で管理すれば自然に多様な食品を食べられるようになるので、とても良い方法だと思います。でも食べ過ぎにならないように注意してください。