サツマイモの効用(サツマイモの薬効と利用方法)

さつまいもは肥料の少ない土地でも栽培が可能で、糖質が多く含まれているので、古くから飢饉や食糧難の時の食べ物として、多くの人の命を救ってきた食べ物です。幼稚園や小学校でもよく栽培されていて、素人でも簡単に栽培できます。

サツマイモの写真

サツマイモの画像

一般的に芋類は米や麦等の穀物と同様に糖質を多く含んでいます。また、サツマイモにはビタミンやミネラルも多く含んでいるので、準完全食品とも呼ばれています。

私が子供の頃、この辺りの農家では米を作って売って現金収入を得ていたので、おやつにはいつもサツマイモでした。学校から帰るといつものように、サツマイモを洗って、大きな釜に一杯吹かしていました。これは子供達の役目でした。

毎日、毎日サツマイモなので、食べ飽きてしまいました。でもサツマイモってなかなか良い食品だったんですね。

サツマイモの成分と薬効

サツマイモに豊富に含まれる 食物繊維楽天 は、普通は消化できない不溶性のセルロースで、大腸を刺激して便秘の予防や改善に役立ちます。便秘の時にサツマイモを食べた経験が誰にでもあるでしょう。

またサツマイモを切った時に切り口から出る白い汁はヤラピンといって、便を柔らかくして便通を良くする働きがありますので、この面でも便秘には効果的です。

サツマイモには、柑橘類と同等のビタミンCも多く含まれています。一般的なビタミンCは加熱すれば壊れてしまいますが、サツマイモのビタミンCはでんぷんが包み込んで保護しているので熱による損失が少ないようです。

またサツマイモにはビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンE、ポリフェノールの一種のクロロゲン酸、β-カロテンやアントシアニンも含まれています。これらの成分は、老化や生活習慣病などを引き起こす原因といわれる活性酸素を除去する働きがあります。

サツマイモには、体内の余分な塩分を排出するカリウムやカルシウムなどのミネラルも多く含まれています。

サツマイモの利用方法(皮の利用と加熱)

サツマイモ中のカルシウムは100g中約40mgの量が含まれています。特に皮には肉質部の約5倍ものカルシウムが含まれていますので、皮を取らないで皮ごと食べるようにしたいものです。

またサツマイモには抗酸化成分のクロロゲン酸も含まれていますが、これも肉質部よりも皮の部分に多く含まれています。サツマイモの栽培では農薬をほとんど使用していないので、皮ごと食べる習慣にしましょう。

サツマイモは糖質が多く含まれているので、甘いと思われがちですが、普通はそんなに甘くはありません。サツマイモの甘みは、β-アミラーゼという酵素の働きでより強くなるのです。加熱する過程でこの酵素の働きで多量の麦芽糖を生成して甘みが増えるのです。

この酵素は、電子レンジを使っての短時間の温度上昇ではうまく働かず、60〜80℃という限られた温度帯に長くあることで働きます。だから、じっくりと時間をかけて熱を通す石焼き芋は、水分が抜けることもあって甘みが強く美味しくなるのです。

サツマイモの栽培方法と貯蔵方法

サツマイモの花の画像

この花はアサガオの花に似た、珍しいサツマイモの花です。芋の品種は安納芋(あんのういも)です。安納芋の若い葉は紫色をしています。

さつまいもは暑さや乾燥に強く、土質は特に選びません。日当たりと排水性が良い土地なら問題ありません。

定植前にあらかじめ畝を作っておきます。畝間約60〜80cm、高さ約30cmの畝を作ります。土が乾燥している場合には、植え付ける前後に水やりして土を湿らせてやります。

さつまいもの苗には、根が生えていません。あらかじめ苗の切り口を水に浸けておいてから植え付けます。 植え方は船底植えか水平植えにします。茎を地中に埋め込んで葉の部分は地上に出すようにします。

植付け後約3週間でつるが伸びてきたら、株間に燐酸(P)や加里(カリウムK)の多い配合肥料等を適度にやります。その後、除草を兼ねて土寄せします。

早掘りは8月中旬〜下旬にしますが、本格的な収穫は10〜11月頃にします。ツルを全部刈り取ってから掘っていきます。芋を傷つけないように注意します。傷つけた芋は貯蔵に向かないので、早めに食べるようにします。

サツマイモの貯蔵温度は10度C以下にしないようにします。サツマイモは元々南方の原産なので、低温になると腐ってしまいます。冷蔵庫には保存してはいけません。

サツマイモの主な種類と特徴

サツマイモの種類には、「アメリカ」、「アヤムラサキ」、「ベニアズマ」、「ベニコマチ」など多くのものがあります。次に、その特徴を述べます。

アメリカ
昔からよくある品種で、肉色は白色です。適度な甘みで乾燥した畑に向いています。
アヤムラサキ
肉色と外皮色は鮮やかな紫色のサツマイモです。収穫や貯蔵性は良くて甘みは強くはないと思います。
ベニアズマ
外皮色は濃赤紫色で肉色は黄色がかった白です。形は長紡錘形です。肉質は粉質で繊維が少なく食味が良いので人気があります。
ベニコマチ
外皮色は紫赤色から紫紅色で綺麗な色です。肉色は黄色で粉質で繊維が少なく食味はとても良いと思います。

サツマイモを利用する上での注意(副作用)

さつまいもは食べ過ぎても特に副作用はありませんが、消化が悪くなりおならが出ることがありますので注意しましょう。

焼き芋などを一気に食べると、胸焼けの症状が出て苦しくなりやすいので、ゆっくりとよく噛んで水分を摂りながら食べると良いでしょう。