酒粕(さけかす)で悪玉コレステロール対策

NHKのためしてガッテンで「日本伝統あの発酵食で驚きコレステロール減少効果」という副題で放送されていました。酒粕は、悪玉のLDLコレステロールの値を下げたり、便秘を改善したりする効果があります。酒粕は「カス」ではありません。



酒粕で血中の悪玉コレステロールが減るそうです

酒粕(さけかす)の健康効果を確かめる為に12名の男女の協力で実験をしたそうです。50gの酒粕を甘酒状にして、3週間飲み続けました。すると体重が1kg減った方や肌の保水量が増えてしっとり肌になった人もありました。

しかし、全員の平均データを調べてもダイエット効果としっとり肌効果は、確かめることはできませんでした。でも、その他の健康効果が見つかりました。

動脈硬化の引き金になると言われるLDLコレステロールの値が平均で8.2%低下していました。さらに便秘の改善にも効果があったそうです。

酒粕に含まれるレジスタントプロテインの効果

酒粕を食べた時の効果は、原料となる米に含まれている「レジスタントプロテイン」です。レジスタントプロテインの意味は消化されにくいたんぱく質ということです。つまり、レジスタントプロテインは食物繊維の一種なのです。

酒粕を食べると体の中ではレジスタントプロテインは消化されにくいので、そのままの形で小腸へ運ばれて行きます。

そこで、レジスタントプロテインはコレステロール等の食品の脂質や食べた油を捕まえて、消化吸収されずに体の外まで運び出してくれます。

その為、酒粕を食べると LDLコレステロール楽天 値が低下するそうです。また、便に脂質が増えることになり便が出やすくなり、便秘解消にも良いのです。

酒粕は「カス」ではありません

レジスタントプロテインは酒粕の原料となる米にも含まれています。しかし、レジスタントプロテインがその実力を発揮したのは、酒粕になって凝縮されて量が多くなったからです。

つまり、酒作りの課程で、酒の原料の米の他の成分が次々と分解されていくのに比べて、レジスタントプロテインは消化されにくい性質があるので、酒粕の中に残っていきます。

酒粕には酵母も多く含まれてます。ビタミンB2は米の26倍、B6は47倍、アミノ酸は583倍にもなるそうです。とても栄養豊富なことがわかります。その上、安いので利用しない手はありません。

酒粕を上手に美味しく調理する方法

酒粕と油と塩を混合するとチーズの味がして美味しいそうです。チーズに含まれていて、酒粕に無いものを酒粕に加えると美味しくなります。酒粕とチーズは同じ発酵食品なので香り成分に共通の物が多いので酒粕を簡単にチーズ味にできます。

ちょっとした工夫で酒粕がほかの発酵食品に変身します。酒粕と豆乳と果物を混ぜて、ヨーグルトドリンクができます。あなたも酒粕で色々な料理に挑戦してみませんか。

血中コレステロールと食べたコレステロールの関係

血中のコレステロール値が高い場合は、食べるコレステロールを制限しなさいと言われていますが、本当に食べるコレステロールを制限したら、血中コレステロール値が下がるのでしょうか。

これは関係が無いという研究結果もあるようです。私も、血中コレステロール値は高い方ですが、食べているものは、コレステロールの多い物とはほぼ無関係のものばかりです。卵を多く食べてもコレステロール値は高くならないとも言われています。この辺は不透明な部分が多いようです。