ゲンノショウコ(現の証拠、げんのしょうこ)
ゲンノショウコは元々、便秘にも下痢にも効くので、飲みすぎても便秘や下痢等の副作用が無く、とても優れた健胃整腸剤といえます。
ゲンノショウコ(げんのしょうこ)の特徴
学名 | Geranium thunbergii |
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別名 | 現の証拠、げんのしょうこ、ミコシグサ、医者いらず、たちまち草 |
科、属 | フウロソウ科フウロソウ属の多年草 |
分布 | 北海道~九州、朝鮮半島、中国大陸 |
繁殖地 | 草地や山野に普通に自生します |
姿 | 草丈は約30~40cmで、茎は紫色~茶色で表面に白い毛が生えています。 |
花の特徴 |
花は夏から秋にかけて、枝先及び葉の脇から長い花軸を出して2~3個付けます。 花の色は白かピンク色が多いようです。 花は5弁で、雌しべは先が5つに分かれています。 |
葉の特徴 | 葉は長柄があり対生しています。 形は手のひら状に3~5に深く裂けています。巾は約3~7cmです。 葉の縁は鋸歯状で、葉の質はやわらかい方です。 |
利用 |
根、茎、葉、花等を軽く洗って天日で干します。 それをお茶のように煎じて下痢止めや胃薬や便秘薬として飲用します。 |
ゲンノショウコの花の写真
我が家のゲンノショウコに白い花がたくさん咲きました。庭に、自然にたくさん生えていたのでそのままにしていたら、毎年増えているようです。
今では芝生の中にまで繁殖しているようです。また、年々別の所でも生えてきて、自然に増えているようです。
ゲンノショウコの花の後の写真
右の写真は、花の後、ホウセンカのように種がはじけて飛ばされた後のものです。このようにして自然に増えていきます。
我が家では、胃腸の弱い人があまり居ないので、利用することはあまりありませんが、捨てるのはもったいないので、干して薬草として保管しておきました。
撮影 2009年9月、場所 小田郡矢掛町
ゲンノショウコの薬効
ゲンノショウコは元々、便秘にも下痢にも効くので、飲みすぎても便秘や下痢等の副作用が無くとても優れた 健胃整腸楽天 剤といえると思います。
ゲンノショウコの収穫
開花期前後の時期に、ゲンノショウコの地上部を鎌などで全て刈り取ります。軽く水で洗ってから、風通しの良い軒下等に吊して陰干しにして乾燥させます。
繁殖させるのなら、全て収穫せず、花を咲かせて種を収穫しても良いと思います。
ゲンノショウコの服用のしかた、お茶代わりの飲み方
下痢や便秘の治療に使うには、1日約20グラムを約600ccの水で半量になるまで煎じて、1日3回に分けて服用します。下痢の場合は温めて飲み、便秘の場合は冷やして飲みます。
症状がとれたら、お茶代わりに常用しても良いでしょう。飲み過ぎても問題はありません。
採取の注意(毒草に注意)
ゲンノショウコが開花する前の葉は、キンポウゲ類やトリカブト等の有毒植物に非常によく似ていますので間違って収穫しないように注意してください。
夏から秋の開花期に採取すると花で確認ができますので、間違えることはないでしょう。