ネジバナ(ラン科ネジバナ属の多年草)

ネジバナは自然界に雑草として自生しているラン科の多年草です。毎年、7月頃に田んぼの畦などでピンク色の小さい花がねじれたように咲くので可憐でとても綺麗です。右巻きと左巻きの両方があったり、中には花序がねじれていないものもあります。



ネジバナの特徴

学名

Spiranthes sinensis var. amoena

科、属

ラン科ネジバナ属の多年草

別名

ねじばな、モジズリ、綟摺、ネジレバナ、ネジリバナ、ねじり草

分布

日本全土に分布しています。外国ではヨーロッパ~シベリア、温帯、熱帯アジア全域、オセアニアなど

草丈

草丈の長さは10~40cm

葉の特徴

葉は柔らかくて厚みがあり細長く伸びています。

花の特徴

花の色は普通は桃色(ピンク色)で、小さな花がたくさん付いています。花の配置が螺旋状に並んで咲く為にネジバナと呼ばれています。右巻きと左巻きの両方があったり、中には花序がねじれていないものもあります。

ネジバナの全体写真

ネジバナ(ラン科ネジバナ属)の花です。私の管理している田圃の畦(あぜ)にひっそりと毎年綺麗に咲いてきます。

この写真では、珍しく、花の並びが右巻きと左巻きの両方が並んで咲いていました。

この花の開花時期は4~9月ですが、7月頃によく咲いています。時々草刈りをしている方が背丈の高い草が近くに無い為に育ちやすいようです。

自然界に普通に自生して花を咲かせているので、栽培は簡単なように思われます。しかし、栽培するとなると意外と難しい場合もあるようです。

根は太くて短く、球根のようになっています。

ネジバナの花の拡大写真

ネジバナ(ラン科ネジバナ属)の花のアップ写真です。ねじれているのと真っ直ぐなのとありました。ねじれていないネジバナもあるんですね。

自然界にある ラン科楽天 の花ではめずらしく、芝生や土手や田んぼの畦などで普通に見られます。

花は綺麗なのですが、畦などでは雑草と同じように草刈機で刈ってしまいます。刈ってもまた次の年には生えてきます。

どこにでも自生している花ですが、綺麗な花の為に、山野草として販売されているようです。

ネジバナの栽培方法

日当りの良い場所を好みますので日によく当ててやりましょう。冬は軽く凍結する程度なら枯れることはありません。できれば冬は霜が当らないようにしましょう。

ネジバナは一般的に適度な湿り気がある方が良いようです。土の表面が乾きかけたらたっぷりと水をやりましょう。水切れさせないようにするだけで、無肥料でも育てることができます。