彼岸花(ヒガンバナ、マンジュシャゲ)
秋の9月頃、ヒガンバナは一斉に花を咲かせます。緑色の葉っぱが無いので突然咲いたような印象を受けます。華やかな花ですが、彼岸花には毒があります。
彼岸花(ヒガンバナ、マンジュシャゲ)の特徴
学名 | Lycoris radiata |
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別名 | 彼岸花、ヒガンバナ、狐花、キツネバナ、曼珠沙華、マンジュシャゲ、リコリス、死人花、ホトケグサ、地獄花、幽霊花、イチジバナ、アカバナ、イカリバナ |
科、属 | ヒガンバナ科、ヒガンバナ属の多年草 |
原産地 | 中国 |
繁殖地 | 田んぼの畦や墓地や河川敷 |
繁殖方法 | 球根の株分けで増やすことができます。ヒガンバナは3倍体なので、花は咲いても種での繁殖能力はありません。 |
葉の特徴 | 開花後、長さ30~50cmの線形の細い葉が出る。翌春になると葉は枯れてしまいます |
花の特徴 | 赤い6枚の花弁を放射状につけます。稀に白いものや斑入りのものもあります。 |
花の時期 | 9月中旬頃(私の誕生日頃です) |
利用 | ネズミやモグラ等の動物がヒガンバナの毒を嫌って避ける(忌避)行動を狙って水田の畦(アゼ)や墓地に植えられています。 |
その他 | 9月になると一斉に花が咲き綺麗なので、河川敷などに植えているところもあります。 |
秋のヒガンバナのアップ写真
ヒガンバナは彼岸の頃になると不思議に一斉に咲いて、川の土手等では、一面彼岸花ということもあり、見応えがあります。
ヒガンバナの球根(鱗茎)は、リコリンなどの アルカロイド楽天 を含んでいて有毒です。すりつぶして充分に水でさらして毒抜きをすれば食用になるらしいけど、そんな事をする気はありません。
子供の頃、山羊(やぎ)を飼っていてこれを食べさせないように注意していたのを思い出します。
彼岸花の群落の写真
この写真は矢掛町下高末の美山川の土手の彼岸花の群落です。
この辺りは植える人が居るのか毎年増えているような気がします。
彼岸花をよく見ると不思議な事に花が咲いているのに葉がありません。
彼岸花は花が終わると葉が出て冬の間他の草が枯れている間に光合成をして球根に栄養を蓄えるのです。
冬の彼岸花(ヒガンバナ)の様子
ヒガンバナが咲き終わると、緑色で細長い葉が出てきます。冬の間、他の草の葉が枯れている時、この葉で光合成をして地下の球根に栄養分をため込みます。
この葉がノビルやアサツキに似ている為に、誤食して中毒を起こすことがあるらしいので注意が必要です。
この写真は私が田んぼの畦(アゼ、ゲシとも言う)にヒガンバナの球根を植えたものです。
このあたりは、猪(イノシシ)が田んぼの畦を掘り返してミミズを食べるらしく、これを防ぐ目的で試験的に植えてみました。
結果が良ければ、大量に植えてみたいと思っています。秋の田んぼの畦をヒガンバナで飾るのも良いかなと思っています。
最近は、栽培種の白花の彼岸花(リコリス)も田んぼの畦に植えてみました。赤い自然の彼岸花に比べて繁殖力が弱いようですが、毎年、私は、球根を掘り上げては、球根をばらして、別の所に植え替えて増やしています。
秋の花の少ない時期に、赤白の彼岸花で野原を飾るのも良い感じです。年々増えてきて見応えがあると思います。