ナツハゼ(ヤマナスビ)
ナツハゼ(ヤマナスビ)ツツジ科、スノキ属の落葉低木、樹皮は灰褐色で縦に裂けています。若い枝は赤褐色をしています。単葉で互生の葉には荒い毛があります。ざらついた感じがします。秋には果実が濃い紫色~黒色に熟して食べられます。甘いけれども酸味は強い。
ナツハゼ(ヤマナスビ)の特徴
秋になってマツタケ狩りに山に入るとブルーベリーに似たナツハゼを見ることがあります。最近は食べる人が減りましたが、すっぱくて子供の頃味わった懐かしい味がします。
学名 | Vaccinium oldhamii |
---|---|
別名 | ヤマナスビ、やまなすび、山ナスビ、山なすび、山茄子 |
科、属 | ツツジ科、スノキ属の落葉低木 |
分布 | 北海道~九州、朝鮮半島、中国 |
樹姿 | 樹皮は灰褐色で縦に裂けています。若い枝は赤褐色をしています。 |
樹高 | 1~3m |
葉の特徴 | 単葉で互生の葉には荒い毛があります。ざらついた感じがします。 |
花の特徴 | 5~6月頃、ブルーベリーに似た釣鐘型の花が咲きます。花の色は赤色と緑色と白色を混ぜたようなまだら色です。 |
果実 | 秋には果実が濃い紫色~黒色に熟して食べられます。甘いけれども酸味は強い。同じスノキ属のブルーベリーによく似ています。 |
利用 | 酸っぱい感じで甘い果実は食べられます。 |
効能 | ブルーベリーと同じ種類なので目に良いのではないかと思います。 |
その他 | 夏の頃からハゼのように紅葉するので、ナツハゼと呼ばれるようになりました。 |
ナツハゼ(ヤマナスビ)の写真
子供の頃秋の山でよく食べた山なすびです。すっぱい感じです。食べた後、口の中が紫色になります。たくさん取って一度にほうばるとおいしい。食べた後に舌が紫色になります。
撮影 2002.10.27、場所 小田郡矢掛町
ナツハゼの葉の拡大写真です。葉の裏表に荒い毛が生えています。ざらざらした感じがよくわかると思います。
私の子供の頃は、日曜日毎に、 松茸狩り楽天 に出かけていました。その頃は毎回、松茸を竹製のカゴに一杯採っていました。ちょうどその頃、山には山なすび(ナツハゼの実)が沢山成っていました。
子供にとっては松茸を採るよりナツハゼを採って食べる方が楽しみだったのかも知れません。今では誰もナツハゼを採る人も無く、山でひっそりと実を付けています。ナツハゼのある所には密集して生えています。誰も採らないので集め放題です。
今年はたくさん採ってホワイトリカーとハチミツに漬けてみました。酒類はあまり好きではありませんが、葡萄酒のようなのが出来ました。薄めて飲むと葡萄ジュースのようでした。ブルーベリーと同じ種類なので目に良いと思います。
ホワイトリカーに漬けた後でミキサーでナツハゼの実を砕いて小さくしてみました。こうすると、全部食べられるので体にとても良いと思います。
撮影 2002.11.04