コンクリート(モルタル)の作り方と打ち方

中山間部で農業をしているとセメント(モルタル)を使ってコンクリートブロックを積んだり、倉庫の基礎を作ったり、用水路の修理をしたりすることがよくあります。自分でコンクリートを調合して作ることがよくあります。コンクリートの作り方について解説しました。

コンクリートは生コン会社から買うこともありますが、規模が小さいと自分で作ることの方が多いと思います。今回はコンクリートの作り方について考えてみます。

コンクリートの調合方法

電動式のコンクリートミキサー

少量の場合は、練り船(練り箱)にセメント(ポルトランドセメント)と砂を入れて鍬やスコップ等でよく混ぜ合わせてから、砂利(バラス)を投入して更に混ぜ合わせます。その後、水を少しずつ加えてよく撹拌(かくはん)します。最初にセメントと砂と砂利を全部入れてしまうと、重くてうまく混ざりません。

大量にコンクリートを作る場合は、電動式かエンジン式のこのような コンクリートミキサー楽天 があると簡単にコンクリートを調合することができます。私は電動式のコンクリートミキサーを持っていますが、あまり使っていません。それは後でミキサーの中を掃除するのが大変だからです。少量のコンクリートを頻繁に作る場合は、やはり手作業が便利です。

コンクリートの調合比率

標準のコンクリートは容量比でセメント1と砂3と砂利6を混ぜて作ります。少し強度を上げたい時は、容量比でセメント1と砂2と砂利4を混ぜて作ります。

コンクリートでなくモルタルを作りたい時は、砂利(バラス)を混ぜないようにします。調合の比率はコンクリートとほぼ同じです。

コンクリートを調合する時の水の量について

水セメント比(重量比%)はセメントに対する水の割合で、水の割合が少なくなる程、セメントの割合が多くなる程コンクリートの耐久性が増します。通常の水セメント比は50〜60%です。つまり重量比で水1に対してセメント約2を混ぜ合わせます。セメントの単位体積当たりの重量は約1.5g/cm3なので、体積比では水約0.75に対してセメント1となります。

つまり硬めにコンクリートを練る方がコンクリートの耐久性を増すことができますので水を必要以上に多くしないようにします。でもあまり水が少ないと狭い隙間にコンクリートを打つのが困難になります。

コンクリートに糖分が混入しないように注意します

コンクリートを作っている時に、例えばアイスクリームを食べながらやると、もしアイスクリームがコンクリートの中に少しでも落ちてしまうと、コンクリートの硬化時間がとても長くなります。コンクリートを混ぜている時には糖分のあるものを近づけないことが重要です。

コンクリート打ちとコテ仕上げ

コンクリートを流したら上から角材や鉄棒やコテ等で押さえつけて落ち着かせます。また、コンクリートの中にできた空間を無くします。その後コンクリートの表面のデコボコをコテで滑らかになるようにならしていきます。これは一度にするのではなくて、何回かに分けてやるとうまくいきます。

コンクリートの養生は時間をかけて

コンクリートを打ったら時間をかけて養生します。つまりあまり速く乾かないようにします。コンクリートの表面に養生シートを掛けて、直射日光から守り、水分が蒸発しないようにします。速く乾かすとコンクリートがひび割れしたり、強度が落ちたりします。

コンクリートは水が蒸発して硬くなると思っている人がありますが、このようなことはありません。コンクリートが硬化するには水が必要です。コンクリートが固まる途中で乾いてしまうのはよくありません。表面が乾くようだと時々コンクリートの表面に水をかけてやるのが良いと思います。

コンクリートの強度補強の為の鉄筋

コンクリートは圧縮の力に対してはとても強いのですが、引っ張りの力には大変弱いものです。コンクリートに引っ張りに強い鉄(鉄筋)を中に埋め込むことによってコンクリートの強度を更に高めることができます。これを鉄筋コンクリートと呼んでいます。

鉄筋は錆びに弱いので、アルカリ性のコンクリートで鉄筋を覆ってやることにより鉄が錆びることを防ぐことができます。その為には、コンクリートを作る時に配合するセメントの量を少なくしないことが重要です。また、鉄筋の周りのコンクリートは十分な厚み(最低厚さ3〜4cm)が必要です。その他に注意する事として、コンクリートの中の砂の塩分が鉄筋の錆び問題になることがあります。海砂でなく川砂を使うことも重要なことです。

道具類の手入れ

作業が終わったら使った道具類を水でよく洗います。水で流したくらいではセメントは落ちないので、コテやスコップや鉄筋等をブラシなどを使ってモルタルをよく落しながら洗います。洗った水は排水路に流さず問題のない空き地等にばらまきます。セメントは水中でも硬化しますので、排水路が詰まる可能性があるし、アルカリ性の液体は環境にも悪影響を与えます。