正月飾りの作り方(正月用しめ縄の作り方)

正月飾り(注連縄、しめ縄、〆縄)は買うものだと思っていませんか。農家であれば買わなくても、稲藁で簡単に作ることができます。玄関などに付ける正月用のお飾り(しめ縄)を自分で作ったので作り方などを記録しておきます。

正月用の注連縄(お飾り、〆縄)の意味

しめ縄や正月用の「お飾り」は、稲わらで作った縄に、紙のヒラヒラのしめ飾り(垂れ)やウラジロや 南天楽天 の葉やミカンやダイダイなどの様々な飾りをつけたもので、家の玄関や神棚などに取り付けられます。

これで飾られている場所は、神が宿る神聖な場所を示す印として使ったり、清浄な場所とその他の場所とを隔離する境界線として使うものです。

正月用のお飾りは店で買うだけでなく、ちょっとしたコツをつかめば、自分で作ることもできて、やってみると比較的簡単にできます。

藁の準備と縄作り

藁の準備としめ縄作り

縄を作る(なう)には、稲藁(いなわら)を青刈りをしたもので、長めの藁を使うとうまく綺麗に作ることができます。無ければ普通の稲藁でもかまいません。

まず、稲藁の根本付近を水に浸して木槌などで叩いて柔らかくしてから、わらの下部のハカマを取り去ります。

そして、稲藁を3〜数本ずつ2束にして根本を糸や細い針金で結びます。その稲藁を使って縄を作って(なって)いきます。やり方はこの下の写真のようにします。

縄のない方(縄の作り方)

縄のない方(縄の作り方)

細い縄の作り方はまず、足の親指と人差し指の間に藁の根本を挟んで、両手を使って手の平で滑らせて、2束の藁を同時に同じ方向に捻りながら互いに巻き込んでいくのです。

このやり方は口ではうまく説明できません。左の写真のように2つの稲藁の束を手の平で挟んで右手を手前から向こうへ滑らせるのです。そうすると、2つの藁の束は藁の先端から見て左回りになり、右ネジのようによれていきます。

右手が向こうへ行ったら、向こうの藁の束を右手でつかんで、左手で手前の藁の束をつかんで、縄を先から見て右廻りに捻って、再びこの写真のような状態にします。

後は、同様に縄をなっていきます。そうすると、できた縄は左ネジのような状態になります。

縄をなう方向はこの写真のように左ネジ状にする場合と、この逆の右ネジ状にする場合の両方があります。その地域のしきたりに従ってください。正月飾りは右ネジ状にする場合が多いようです。

一人でするのが難しい場合は二人ですると簡単な場合があります。その場合は、一人一人がそれぞれの稲束を同じ方向に撚って、それを撚った方向とは逆の方向に互いに稲束を巻いて縄にしていくのです。

出来上ったしめ縄を丸い形に整える(正月用)

しめ縄を丸い形に整える

〆縄用の縄は、上の説明のように2束の藁を使う場合と、3束の藁を撚っていく場合の2種類があります。3束にした方が見栄えが良いようです。その場合は、もう1束を後から撚りながら縄に沿わせていきます。

出来上がった注連縄用のお飾りは、この写真のように根本付近と穂先付近を一緒にして糸か細い針金で束ねます。飛び出た藁の先などはハサミで切り揃えます。

飾りを付けた正月用のしめ縄

飾りを付けた正月用のしめ縄

この写真のように注連縄に南天(ナンテン)の葉やウラジロの葉や小さいミカンやダイダイなどを取付けていきます。柚子や金柑を使っても良いかも知れません。紙で作ったヒラヒラのしめ飾り(垂れ)を付けても良いでしょう。

後は、寸法や材料などを工夫することで、あなたにしか作れないオリジナルの物を作ることができます。どこにも無い物を作れるだけに、なかなか楽しいものです。

注連縄を輪にしなければ神棚用になります

上記のように〆縄を輪にしないで、直線上にすれば神棚に使うしめ縄になります。紙で作ったヒラヒラの、しめ飾り(垂れ)とも紙垂(しで)とも言うものを付けてやると完成です。

一般的には藁の根元の方を神棚の右側にしますが、逆の場合もあります。穂先を神聖な方向に向けるという考えもあるようです。例えば、その神棚に祀ってある御札を頂いた神社の方向に穂先を向ける場合です。南向きの神棚の場合、東に神社などがあれば、穂先を右(東)にします。

玄関に飾る場合は、穂先を神棚のある方向にするのが普通で、玄関から見て神棚が西にあれば穂先を西、つまり左にします。

左右に2つの輪を付けた正月用のお飾り(メガネ型)

左右に2つの輪を付けた正月用のお飾り

この写真のように、〆縄を左右に2個作って輪にしたもの(めがね形)は、正月用として見栄えが良いようです。下側になる藁の根本部分は長くした方がなお見栄えがよろしい。

左右の縄をなう方向は逆縄になるようにします。つまり右側を右ネジ方向として、左側を左ネジ方向になるようにします。輪にした所は針金で縛ってやります。藁の先端はセロテープで止めて、その先には稲穂を後から差し込んで取付けてやります。

この写真では未完成ですが、後から南天(ナンテン)の葉やウラジロの葉や小さいミカンやダイダイなどを取付けてやります。柚子や金柑を使っても良い作品が作れると思います。