籾蒔き機、覆土機の使い方とメンテナンス

私が子供の頃、田植えの苗は苗代に直接籾を蒔(ま)いていました。苗代から手で稲の苗を抜いて田植えをしたものです。しかし、今日では、田植機を使って田植えをするので、籾は苗代には蒔かず、田植機に合わせてポット苗箱用の苗代を作ります。

田植機用ポット苗の特徴

我が家では 田植機楽天 が「みのる」のポット苗を使ったものなので、苗箱もポット苗専用のものになります。ポット苗というのは、田植えの際に、苗がポットと言われる小さい土付きの苗箱から抜き取って植えるものです。つまり苗箱によって苗の本数があらかじめ決まっているのです。

ポット苗は苗に土が多く付いていて、ポットに一株ずつ入っているので、田植え後の活着が良いのが特徴です。

ポット苗を使わない方式もあります。マット苗と言って、籾を蒔いて育てて苗だけをマット状にしたものです。苗には土がほとんど付いていません。これを田植機で引きちぎりながら植えます。

ポット苗箱に土を入れる作業

ポット苗箱に土を入れる作業

この写真はポット苗箱に土を入れているところです。この土には適度な湿り気が必要で、買った土では硬すぎるのです。この為、コンクリートミキサーを使って、土に水を混ぜてから作業をします。

均等に水を混ぜるのがなかなか難しく、少しずつ水を混ぜるのがコツです。一度に水を入れると土が大きな玉になってしまいます。一度玉になると簡単には元に戻りません。

コンクリートミキサーを使わない場合は、ジョウロで水を少し撒いて湿り気を含ませてから作業をします。

最近は、水で濡らさなくても、すぐに使える土が販売されているようですので、それを使っても良いと思います。

籾蒔き機と覆土機を使った籾まき作業

籾蒔き機と覆土機を使った籾まき作業

籾まきの約1週間前から、選別して籾から出ている棘のような剣を取り除いた籾を水に漬けたり、風呂の残り湯に漬けたりして、少し芽を出させて乾かした籾を用意します。

この写真は籾まき機と覆土機を連結して使っているところです。この機械の動力は人力です。4歳の孫でも何とか回せる力で動きます。

写真の右側から苗箱を挿入して籾を蒔きます。籾は一つのポットに2〜3粒程度入るように調整します。籾まき機から出たら、すぐ覆土機に入ります。

覆土機で籾の上に土をかぶせていきます。全自動で作業ができるのですが、時々苗箱が引っ掛かったりしますので、よく見ながらゆっくりとレバーを動かして作業をします。

以前は覆土機がなかったので、手作業で覆土していました。やはり機械では速く作業ができます。毎年、子供や孫達と一緒にやっています。

この覆土機を使えば、最初の土入れも作業も覆土機でできます。そうすれば、手作業でする必要はありません。

この近所では一般的に、籾まき作業は業者にやってもらうことが多いようです。業者(農機具店)が家まで機械を持って来て作業します。私の家では何でも自分でやる主義なので、これらの作業も自前の機械でやります。

籾蒔きと覆土作業後、苗代に苗箱を並べます

籾蒔きと覆土作業が終わったら、苗代に苗箱を並べます。並べ方は約120cm幅になるように並べる方法と、約90cm幅に並べる方法とがあります。

苗箱の大きさは約30cmx60cmです。この幅は苗代の大きさや、ビニールシート(育苗シート)の大きさなど、農家によってやり方が違いますので、やり易い方法で作業をしてください。

苗代は苗が並ぶ広さより少し広めの畝を水平に作っておきます。この水平はとても大切なものです。この為、水を貯めてから全体の水平を決めます。一度田んぼ全体を水平にしてから、溝を掘って畝の高さを更に水平にするのです。

苗代にポット苗の箱を並べたら、苗箱の上に板を敷いて、その上に上って体重を掛けて苗を土にめり込ませます。この作業もとても重要なものです。苗箱が土から浮いていると、稲の発芽や成長が悪くなる原因になります。

苗代にはその後育苗シートと呼ばれる、銀色や白色の保温用のビニールシートを掛けておきます。そして、苗箱すれすれまで一度水を貯めておきます。その後は水は溝にあれば問題ありません。

籾蒔き機、覆土機のメンテナンス