墓石の傾きを修正する
長い間放置に近い状態だった我が家の墓地の整備をしました。この時、主に墓石の傾きをDIYで修正してみました。大きめの鉄の棒(カナテコ、バール)とハンマーとクサビ用の石を使って、テコの原理で墓石を少しずつ上げては石を詰める作業をして傾きを直していきました。
長年の間に傾いた墓石
この写真は長年の間に傾いた我が家の 墓地楽天 の墓石の一部です。元々垂直に建っていた墓石が、あまり傾くと地震でも倒れやすくなりますし、何でもない時に倒れても困ります。
少し傾いた段階なら、素人でもDIYで修正することができます。この写真では、左側の2つの墓石が右と奥側に傾いているのがわかります。
昔からこの墓地は主に土葬で、墓地は普通の土になっています。また、土葬にしてきた為に長年の間に墓石が傾くのはよくあることです。
墓石の傾きを直すのに、石材店などの業者に依頼すると高額なので、自分で(DIYで)工事することにしました。
傾いた墓石を修正したもの
この写真は、墓石の傾きを直した後のものです。傾いていた墓石はほぼ垂直に立っていると思います。
我が家の墓地には。この他にも全部で20基近くの墓石があり、全てを修正するのに妻と二人で約半日掛かりました。
ほぼ垂直になっているものが大半でしたが、小さな修正が必要なものも多くありました。傾きを直すには墓石の低い側を大きな鉄棒(カナテコ、バール)で上げて、そこにクサビ形の石をハンマーで叩き込んでやります。小石も多く必要でした。
墓石の傾きを修正する為に低い側の石をバールで持ち上げる
この写真のように傾いた墓石の下がった方の端に大きめの鉄の カナテコ楽天 (バール)を入れて、テコの原理で墓石を持ち上げます。
この時、カナテコやバールの手前の下側に適度な大きさの石を置いてこの石をテコにして墓石を持ち上げます。大きな墓石もこのようにテコの原理を利用すれば比較的簡単に持ち上げることができます。
バールは太くて長いものが必要です。できれば1.5m以上の長さがあった方が作業がはかどります。
持ち上げた墓石の下にクサビ形の石をハンマーで叩き込みます。後で墓石が沈むことを想定して少しオーバー気味に修正してやる方が良いと思います。
正確に石塔が垂直になったかどうかを確かめるには、水準器が必要です。墓石の垂直部分か水平部分に水準器を当てて垂直や水平を確かめてください。
最後に、墓石の周囲に土を入れて地面を均して凹凸を修正します。何ヶ月か後に、もう一度点検して傾いていたら再度修正するようにしましょう。時々、このように点検することで、いつも墓地を良い状態に保つことができます。
安全の為に注意すること
このような作業は万全の注意をして危険のないようにしてください。安全のために1人では絶対に作業をしないようにしてください。万一の時の連絡手段としての携帯電話も必需品です。
安全の為の装備も怠ってはいけません。長袖長ズボンはもちろん、帽子と手袋と保護メガネは必ずしてください。屋外のでの作業には白内障の予防の為にもサングラスが良いでしょう。靴も指先の所に金具の入った安全靴にしてください。
ほぼ全ての墓石の傾きを修正した後の我が家の墓地
この写真がほぼ全ての墓石の傾きを修正した直後のものです。少しオーバー気味に修正した墓もありますので、正確な垂直になっていないものもあります。
墓地のほぼ中央に代々墓があり、その周辺に昔からの約十数基の墓石があります。中には古い時代の五輪塔も2基ありました。
約103歳で亡くなった父の50日祭が近くなったので、墓地と墓石の整備を自分でやってみました。まだまだやれば切りがないのですが、とりあえずは墓地の整備は一段落です。
我が家の墓地にあった古い時代の五輪塔
この写真が我が家の墓地の一番上の角にあった2基の五輪塔です。江戸時代又はそれより以前のものと思われますがよくわかりません。石の材質は大理石のように見えます。
五輪塔の形は、下から、地輪が四角形で水輪は球形で火輪は屋根形となっています。風輪と空輪は球形が2個くっついた形になっています。