梅の加工(利用)方法

梅の収穫が終わったら、変質して傷まないうちに梅酒や梅ジュースや梅肉エキスなどを作ります。梅が大量にある場合は、加工や処理が簡単な方がやりやすいと思います。砂糖と焼酎(ホワイトリカー)と広口の容器があれば簡単に作れます。



梅の薬効成分など

梅の果実にはリンゴ酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸などの身体の為になる有機酸を多く含んでいます。この為、梅は健康にとても良い食品と言えます。

梅の実には良いことばかりではありません。未成熟の青梅には有毒の青酸配糖体(シアン)が含まれていますので、生では絶対に食べないようにしてください。

特に梅の種子の中の「仁」には果肉の数百倍の青酸配糖体(シアン)を含んでいますので、ご注意ください。核(仁)を食べると食中毒となり死に至ることがあります。

梅を加工して、梅酒や梅ジュースなどに利用

梅酒や梅ジュースを作る

我が家では6月になると、毎年のように梅が大量に採れます。普通の年でも40~50kg、多い年には80kg以上収穫できます。

これだけの量があると、我が家だけでは処理できないので、近所や知り合いの方に配っています。

この写真は、梅の砂糖漬け(梅ジュースの素)と梅酒に加工したものです。砂糖とホワイトリカーがあれば何とか処理できます。

梅の砂糖漬け(ジュースの素)の作り方

梅の砂糖漬けはとても簡単に作ることができます。5リットルの広口瓶に大粒の梅2kgと砂糖2kgとを交互に入れます。上の方には砂糖ばかりを入れます。

普通、砂糖には氷砂糖を使いますが、私は三温糖という少し黒い砂糖や普通の白い砂糖(上白糖)を使っています。理由は、大量に作るので、少しでも安く作ることができるからです。

3ヶ月程度で梅の水分が出てきて、梅の砂糖漬けのでき上がりです。この液体を5倍程度に水や炭酸水で薄めて飲むと梅ジュースのでき上がりです。梅の実も後で食べてしまいます。

あまり長く置くと発酵して梅酒のようになります。私はこれを飲んでも酔うことがあります。アルコールにとても弱いのです。

梅ジャムの作り方(砂糖漬けの梅の実から作る)

砂糖漬けにして残った梅の実は、そのまま食べることもできます。種を取ってから梅ジャムにしても良いと思います。

そのやり方は、梅の果肉と砂糖を1対1くらいの割合にして、鍋にいれて、中火で何時間か煮詰めて作ります。

梅酒の作り方

梅酒楽天 作りもとても簡単です。梅の果実500gと氷砂糖400gを、焼酎(ホワイトリカー)1リットルに漬けます。氷砂糖が溶けて無くなったら梅酒ができています。

別に氷砂糖でなくても、普通の上白糖でも三温糖でも良いと思います。砂糖の量とホワイトリカーの量は好みで変えると自分好みの味になると思います。

下痢の特効薬、梅肉エキスの作り方

まず、青梅を洗って竹串でヘタを取ります。その後、梅をおろし器ですりおろします。梅は酸が強いので陶製かガラス製のおろし器や容器を使います。

次に、もめん袋を2~3枚重ねて、すりおろした梅を入れて汁をしっかりとしぼり出します。そして、しぼった果汁を陶製の鍋に入れて中火で煮立ったら弱火にします。かき混ぜながら煮詰めていきます。

アクが鍋の内側につきますので、しゃもじですくいとります。かき混ぜながら煮詰ったら火を止めます。

漢方では、青梅の果肉をしぼった汁「酸梅膏」(さんめいこう、一種の梅肉エキス)を腸内の薬として用いています。梅の強力な抗菌作用は細菌性の下痢にも効果が期待できます。

簡単に作るなら、市販の梅肉エキスや梅酢を湯で薄めて飲みます。又は、梅干しを300ミリリットルの水で半量に煎じて飲みます。

下痢が改善してきたら、乾燥梅干しを粉末にしておかゆにふりかけて食べます。

梅のラッキョウ酢漬けの作り方

梅をラッキョウ酢に漬けても簡単です。梅の果実2kgをラッキョウ酢1.8リットルに漬けます。これに砂糖1kgを加えます。好みの味になるように量は加減してください。

これは、とても酸っぱい感じにでき上がります。何年も置いておくと段々と美味しくなってきます。砂糖の量で好みに加減しても良いでしょう。