庭の芝焼き(害虫や雑草対策と火災予防)
庭の芝焼きの主な目的は枯れた芝や害虫や雑草の種の除去などですが、火災予防の観点からも重要な行事です。もし枯れた芝が人家の近くにあると、煙草の火の不始末などで簡単に火事になることがあります。芝焼きはこの危険性を減らすことができます。
芝生の芝焼きの目的
私の家では庭とその近くに野芝と高麗芝を植えて芝生にしています。芝は冬には休眠期となり表面が枯れたようになります。この枯れた芝を焼いて除去して新芽に日光を当てて発芽を促す為に芝焼きを行ないます。
また、芝の隙間などに害虫が冬眠したり雑草の種が残っていたりします。芝焼きを行なうと、その害虫や雑草の種を焼いて除去する事ができます。
もうひとつの芝焼きの目的は火災の予防です。もし、乾燥した日で風が強い日などに、煙草の火でも投げられたら火災になる危険性があります。あらかじめ、燃えやすい芝を焼いておくことで火災を予防することができます。
安全な芝焼きの方法
まず、芝焼きを安全に行なうには、適度に芝が乾燥した風の無い日に行ないます。雨の後などでは芝がうまく燃えてくれません。また、風が強いと思わぬ勢いで燃えたり飛び火したりする危険性があります。
次に風上と風下と芝生の周囲でその地点より先には芝が燃えていかないように、1~2mの幅で芝に水をたっぷりと掛けておきます。
次にその風下に カセットガス式バーナー楽天 などで火をつけます。風上側に少しずつ燃えて行くかどうかを見定めます。
風上側に燃えていかない場合は、少し離れた風上側にも火をつけてみます。このようにして次第に風上側が燃えるようにします。
安全が確認されたら、一気に風上から火をつけても良いでしょう。この写真は風下側を燃やしておいてから、風上側から火をつけたものです。一気に風下側に燃えて行っています。
芝焼き後の写真
この写真が芝焼き後の芝の様子です。スイバなどの葉の青い雑草は残っています。彼岸花も青々としています。
芝の短かったところはよく燃えずに白く残っていますが、これは仕方がありません。
芝焼き後の黒い灰は、新たに芽生えてくる芝の良い 肥料楽天 となるでしょう。
このようにしておくと、もし、煙草の火などの不始末があっても、もう燃え移ることは無いでしょう。
芝焼きする時の注意事項
火災予防の観点から、燃えてはまずい所や延焼してはまずい所には、あらかじめ、たっぷりと水を掛けておきます。また、いつでも消せるようにバケツに水を用意したり、水道のホースで消火ができるように準備をしておいてください。
不測の事態が起こることがありますから、ひとりでは芝焼きをしないようにして、万一の場合に備えて複数の人で作業を行ないましょう。
高低差のある所では、必ず高い方から焼くようにしましょう。低い方から焼くと一気に燃え広がります。