明剱神社の大岩の地震での落下対策

我が家の裏の海抜約260mの山に明剱神社があります。その頂上付近に今にも落ちそうな大きな岩が2つあります。行政や神社に何らかの対策をするようにお願いしましたが何もしてくれません。仕方なく、自分で少しずつでも地震対策をすることにしました。



明剱神社の大岩が地震で落下する危険性

明剱神社の海抜は約260mあり、この南方向の垂直で約100m下には我が家があります。水平距離は約250mです。平均斜度は約23度です。下記の写真の大岩が、もし大地震などで落ちたら、我が家を直撃しそうに見えます。

このままにしておくと、もしかすると、数年以内に落ちるかも知れません。少しでも何らかの対策をすれば、大岩の落下を100年先か1000年先か1万年先かに伸ばすことができるかも知れません。これは誰にもわかりません。

明剱神社の大岩の状態(2014年11月17日)

明剱神社の大岩の状態(2014年11月17日)

この写真が、明剱神社の大岩の地震対策を始めてから約17日後の明剱神社の大岩の状態です。ほぼ、毎日、山登りをして少しずつ対策しています。体力作りにも最適な運動です。

下の岩のオーバーハングは元々、約2.5mあり、上の岩のオーバーハングは約3mありました。

岩の高さは上下共、約2~3mはありそうです。奥行きが分からないので重量は想像できません。岩には既に何本も亀裂が入っていて、どこで割れて落ちても不思議ではありません。

まず、大岩の周囲に茂っていた木や竹を伐採して、状況が把握できるようにしました。

次に、下の岩から対策します。岩の下のタヌキかアナグマが掘ったと思われる洞穴に花崗岩が風化した砂(山砂)や小石などを詰めていきます。既に対策をして、1m程度はオーバーハングが減っています。

下の岩の下にも大きな岩があります。そして、この下方向は急な崖になっています。斜度は45度以上と思われます。

明剱神社の大岩の状態(2015年1月27日)

明剱神社の大岩の状態(2015年1月27日)

この写真は、私が明剱神社の大岩の 地震対策楽天 を始めてから約3ヶ月後の状態です。

下側の大岩の下に、川から拾ってきた石を石垣のように積んでその内側に風化した花崗岩の砂を詰めています。

石をわざわざ川から運ばなくても良さそうに思えますが、この山には大岩は有っても不思議な事に小さい石がほとんど無いのです。

既に約半分程度は出来上がっているように見えます。このままいくと、後3ヶ月は掛かる計算になります。まあ、1年後には何らかの形になるのではないかと思っています。

自然の力や自然の物に比べたら人間ひとりの力なんて、ちっぽけなものに見えます。しかし、人間の知恵と忍耐力で、少しずつの力でも積み重なると大きな効果を産むものを作ることができます。

今回の事は、石の下に置く楔のようなものです。大きな岩に比べたらとても小さい物ですが、効果はとても大きいのではないかと思っています。

ある程度、完成に近付いたら、アナグマやタヌキなどの動物が簡単には掘れないようにセメント(コンクリート)で周りだけでも固めるつもりです。

ほぼ対策後の大岩の状態(2015年12月6日)

ほぼ対策後の大岩の状態(2015年12月6日)

この写真は、私が明剱神社の大岩の地震対策を始めてから約1年後の状態です。ほぼ落下対策が終わっています。

岩の下には神社の石段に使ってあった石を使う許可を神社の役員の方にもらって、これを割って運びました。もちろん、全ての作業は私一人でしました。

石の間には少しずつモルタル(セメント)を詰めています。この作業にまだしばらくは掛かりそうですが、もう、ほぼ完成したと言えると思います。

モルタルを作る為の水は麓(山の下)から運ぶのではなく、神社の手洗い用の雨水が溜まっているのを利用しました。これを運ばなくてもよいだけでも作業がはかどりました。

最初の状態から見ると、大岩の状態は、随分、安定に見えると思います。

岩の周囲の対策

岩の下や横などの木はあまり切らないようにして、土が削れたり崩落しないようにする必要があります。長い間には広葉樹などを育ててやる必要があるかも知れません。

とにかく、誰もしてくれないので、自分で対策するしか方法はありません。