DIYで宅配ボックスを作る方法

留守中に宅配便などが来ても、配達されないことがよくあります。そこで、留守に使える宅配ボックスをDIYで作ってみました。宅配箱として鉄製の古い大きな車載ケースを再塗装して使用しました。南京錠を盗難や紛失から守る為にワイヤーから外れない構造にしました。



完成した宅配ボックス

完成した宅配ボックスの写真

この写真が完成した宅配ボックス(宅配箱)です。ちょっと見ただけでは手作り(DIY)したとは思えないような出来栄えです。ペンキは20年以上前のとても古い物を使ったので塗りムラがあります。

箱の上に大きく「宅配箱」と書きました。これは、パソコンのペイントというソフトで大きな字を書いて、プリンターで紙に印刷しました。これを箱に転写してペンキなどで塗りました。

この箱は、元々はHOZANの鉄製の車載ケースでB-300という品番の物を使いました。長年、軽トラックに積んで電器店で工事用の 工具箱楽天 や小物商品などの入れ物として使っていた物で、今は不要となっていました。

これは完成してから勝手口の外側に設置しました。玄関の近くでは大き過ぎて見栄えが良くないので置く気になれませんでした。

全体の外形は横幅約105cm、奥行き約41cm、高さ約45cmです。これを10cmブロック3段の上に置きました。理由はこの下に大きな床下換気口があるからです。

内部の大きさは横幅約101cm、奥行き約34cm、高さ約40cmです。重さは測っていませんが、約30~40kgはあると思います。

これくらいの大きさだと、ほぼ全ての大きさの荷物を受け取ることができます。郵便受けに入らない大形郵便物も受取ることができるでしょう。

買った物は南京錠くらいで、他は全て手持ちの古い物を使いましたので、とても安価に丈夫で立派な宅配ボックスをDIYで自作することができました。

中の仕切りを外し、錆を落してから塗装をします

この道具箱(ツールケース)は、中に仕切りがいくつもありました。これをまず全部取り除きます。大形のハンマーと大きいバールを使ってスポット溶接部分を取り除きました。

この車載ケースは鉄製で何年も雨ざらしにしていたので、表面はかなり錆びていました。この為、まずディスクサンダーで面積の広い部分の錆を落しました。

次に電気ドリルの先にサビ落とし用の ワイヤーカップブラシ楽天 を付けて、細かい部分の錆を丁寧に落しました。それでも落ちない部分は、サンドペーパーなどで落としてください。

その後、油性の錆止め塗料を塗ってから、油性の白いペンキを塗りました。鉄部には水性よりも油性のペンキの方が錆止めの観点から良いと思います。

箱の上に大きく「宅配箱」と書きます

毛筆などの字の上手な人は、次のように面倒な事をしなくても、いきなり、箱にペンキなどで「宅配ボックス」などと書いてください。私は字が下手なので、次のようにしました。

まず、ウインドウズに付属のペイントというソフトで、「宅」という字だけをフォントサイズを200以上にして大きく書きます。それを400ピクセル角位に拡大して保存します。

「配」という字と「箱」という字も同様にして保存します。今度はエクスプローラーを使って「宅」という字をA4用紙いっぱいに印刷します。「配」という字と「箱」という字も同様にします。

印刷した紙の下にカーボン紙などを置いて、宅配箱にその紙の上からなぞって字を転写します。私はあらかじめ、紙の裏側から濃い鉛筆で字の輪郭を書いておいて、紙の上から鉛筆の反対側(上の部分)でこすって転写しました。

その後は、字に沿って黒色のペンキで塗るなり、黒色のマジックインクで書くなりしてください。

宅配箱に南京錠をワイヤーで付ける

宅配箱に南京錠をワイヤーで付けた写真

宅配箱には南京錠のような錠前の取付けが必須です。荷物を盗まれたのでは宅配会社にも、宅配ボックスを設置した受取人にも責任があります。

また、この写真のような南京錠を単独で置いておくと、南京錠そのものを盗まれたり紛失したりする可能性があります。

そこで私は南京錠を盗まれたり紛失したりしないように、南京錠にワイヤーを取付けて、ワイヤーから南京錠が外れないようにしました。

この写真のように南京錠のU字になった部分をワイヤーからの穴に通してから、U字の途中に銅の座金のような物をDIYで半田付けしました。電気の半田ごてはパワーの大きな物を使わないと、熱が奪われてうまく半田付けできません。

このようにすれば南京錠は外れません。はんだ付けしやすいように、U字形になった部分は真鍮製の南京錠を購入しました。

ワイヤーは手持ちのΦ3mmの鉄製のもので、1mの長さに切って、両端に電気工事用の穴あき端子をカシメて作りました。ワイヤーが錆びないようにビニルテープを念入りに巻いています。

南京錠の付いたワイヤーを箱の取っ手に取り付け

南京錠の付いたワイヤーを箱の取っ手に取付けた写真

南京錠の付いたワイヤー自体を盗まれたり、紛失したりする可能性があるので、このワイヤーの別の先を箱の丈夫な取っ手に、簡単にダイヤル錠で取り付けました。

ここまでする必要があるのかどうかは疑問ですが、手軽にできるので、しておいた方が良いでしょう。

宅配ボックスの重さは30~40kgはあると思われるし、とても大きいものだし古いのが見え見えなので、これを盗まれることはないと思ったので、これには盗難対策はしていません。

もし、箱の盗難が心配ならワイヤーなどを使って建物などに強固に取り付けておいてください。

宅配箱の中に入れる物など

箱の中には、宅配ボックスの使い方などを書いた紙を貼り付け、シャチハタ印やメモ用紙や鉛筆やボールペンなどをステンレス製のバット(皿)に入れてから置いておきます。ガムテープなどもあった方が良いかも知れません。

受領用のシャチハタ印は100円ショップなどで売っている安いものでかまいません。紛失しても惜しくない物にしてください。

メモ用紙や鉛筆やボールペンなども入れるのは、もし、知らせたいことがあれば、メモを残せて便利だと思ったからです。留守の間に誰かが尋ねて来られた時などにも、重宝するかも知れません。

貴重品とは言えなくても、無くなったら困る物などを入れておけるので、宅配以外でも活用できるかも知れません。今までは、誰が持って来てくださったのかわからない物が、玄関の外などに時々置いてあることがありました。

宅配ボックスの存在を配達人に知らせる

玄関の所に宅配ボックスを置かないので、玄関に配達に来られても宅配ボックスの存在がわかりません。この為に、玄関の所に、勝手口に宅配箱があることを書いた紙や木の札などを設置しておいた方が良いと思います。

この自作の宅配ボックスを見せて、これでも配達してくれるかどうかを、ヤマト運輸の配達に来た人に聞いてみました。そうすると、今度から留守だったら入れてくれるそうです。

これを作って数日後に郵便配達の人が小包を入れてくれました。郵便受けのすぐ近くにあったので、気を利かせてくれたようです。