屋根裏への階段(はしご)の製作
引っ越しで荷物が増えてきて、家の中の収納場所が減ってきたので、天井裏を収納に活用してみました。幸い、天井収納用はしごユニットの市販品がありましたので、これを使って屋根裏への梯子を自分で製作しました。
場所の選定をする為、既存の天井裏を点検します
この写真は、我が家の2階の天井裏(小屋裏)へ上がる点検口の写真です。
我が家は積水ハイムのニュードマーニというユニット式の鉄骨プレハブ住宅です。
2階の廊下に屋根裏への点検口があります。ここから天井裏へ上がって、どこへ天井収納用 はしごユニット楽天 を取り付けたら良いか検討します。
天井裏側から見ると、この点検口の付近が取付に最適と判明しました。
理由は近くに2階の部屋の壁(この写真の左側の壁と奥の壁)があり強度があることと、下が廊下ではしごの出し入れに問題が無いことです。廊下はいつも物を置いたりしないので空いている。
また、天井の壁の無い所(この写真の右の上側)には近くに強度のある大きな鉄骨と補強用の木が通っていて、強度には全く問題のないことが確認できました。
天井収納用ハシゴユニットはパナソニックのCW1816-14E(8型3段折りたたみ式木製)をネットで購入しました。天井の高さは約2400mmです。
開口部を作ってSPF材で補強します
この写真が幅690mm、長さ1252mmの大きさの開口部を自分で開けて2x4SPF材で補強したところです。手前と向かい側のSPF材(根太)は既存のものです。
この間に約450mm間隔で2本の補強材(根太)が入っていました。これは鋸で切断しました。
この写真の開口部の右側と手前の下に2階の壁があります。左側には丈夫な鉄骨が2つ見えています。この左右の開口部を2x4SPF材で補強して、手前部分は1x4SPF材と垂木用の木材でスペース調整をしました。
結局開口部の手前は約20mm高くなってしまいました。でもこれは何の問題もありません。
この写真では、電線の処理ができていませんが、電源のVVF(VA)ケーブルや、アンテナの同軸ケーブルを延長して開口部の外を迂回させてやります。
開口部の補強が完成したら、はしごユニットに施工用L形金具を取り付けます。そして一度ハシゴユニットを天井裏に上げてから、開口部に取り付けます。これは2~3人でやります。開口部を寸法通りに作っておけば、少しきついぐらいです。木槌で叩き込みます。
この時、はしごユニットは開けておくか、階下の人に後からはしごユニットを開けてもらいます。上からでは梯子を降ろすことができませんので、もし下に誰も居ないと天井裏から出られません。
はしごユニットを仮置きしたら、天井面とフタ板が面一になるようにして、10本以上の取付ビスを開口部の補強材にねじ込んで固定します。
天井収納用はしごユニットの取付がほぼ完了しました
この写真がほぼ完成した天井収納用はしごユニットです。はしごユニットのストッパーを天井の高さに合わせて調整します。その後、はしごの上下位置を調整します。この調整後に、各部を締め付けます。その後、フタの変形防止に、ハシゴ取付座金具用タッピングネジで固定します。
最後にスプリングの強さを調整します。フタの裏にクロスを貼るか、石膏ボードを貼るかで、この調整位置が変わってきます。はしごをスムーズに出し入れできるように調整します。クロスを貼る場合は、あらかじめ調整されているので、この調整は必要ありません。
工事を始めてからここまで、約半日掛かりました。なかなか速い仕事ぶりでしょう。自分でもうまくできていると思います。
仕上げの施工方法
見栄えを良くする為に仕上げ施工をします。はしごのフタの外周にプラスチック製の外飾り縁を取付けます。これは、木工ボンドを少し付けてから釘か木ねじで取付けます。私は木ねじだけで取付けました。外飾り縁にはあらかじめ下穴を開けておきます。
フタの下側には石膏ボードか壁紙を貼ります。私は、家を建てた時の壁紙が残っていたので壁紙を貼りました。
この写真が完成した天井収納用はしごユニットを下から見た写真です。このように普段は梯子が天井裏に収納されて見えません。
自分で(DIYで)設置する場合の注意事項
- 天井収納用はしごユニットは重量が約30kgありますので、工事は慎重に安全に行なってください。
- 取付け強度は十分すぎる程にしてください。自分の体重と荷物の重さとはしごユニットの重量とで、150kgにもなることも考慮してください。
- はしごユニットのフタの外周の飾り縁は大きめになっていますので、開口部より石膏ボードを約3mmずつ削り取っておく必要があります。これは後で加工するので手間が掛かりました。
- 天井裏に人が居る時に、はしごユニットを閉めてしまうと、上からは、はしごユニットを開けることができません。この後、私は上からも開けられるように改造しました。