バナナの栄養、効用、利用
バナナはカロリーが高くビタミンなどの栄養も豊富です。バナナを食べると健康の増進にはとても効果があります。最近のバナナはあまり美味しくありませんが、昔食べた台湾バナナのように美味しくするには、約50度の湯に約5分間浸けてから、約1時間室温に置くことです。
バナナについて
この写真のようなバナナは、近年では安くて手軽に食べることができます。しかし、私が子供の頃は、バナナは大変高価で、非常に美味しいものでした。
最近の市販のバナナは糖度が低くてあまり美味しいとは言えません。NHKの「ためしてガッテン」で、バナナの糖度を上げて美味しくする方法や長持ちさせる方法を放送していました。
バナナとはバショウ科バショウ属の多年草の食用とする品種の果実のことです。木のように見えるバナナは高さが約数mにもなりますが、これは木ではなく草に分類されるものです。果物屋に売られていますが野菜と言った方が良いでしょう。
バナナの栄養と健康効果
バナナは 食物繊維楽天 やビタミンB群やC、マグネシウム、カリウムを豊富に含んでいます。バナナは栄養価がとても高く、100gのバナナに、ビタミンCがりんごより多く含まれています。
ビタミンB群は代謝に関係するビタミンで、エネルギーを作る時に必要となります。カリウムは体の中の塩分(ナトリウム)を排出させる働きがあります。血圧が高い人は、カリウムの多い食品を摂ると血圧を下げる効果があります。
また、バナナには食物繊維も多く含まれています。食物繊維は便秘を解消したり肌に良い効果をもたらします。
バナナは花粉症のくしゃみに効果
筑波大学の研究で、バナナに花粉症の効果があることが確かめられたとの報道が新聞に載っていました。スギ花粉症の患者にバナナを1日2本、8週間食べ続けると、くしゃみを減らす効果があったそうです。
これは、アレルギーに関する血液中の数値には変化はなく、バナナに豊富に含まれるビタミンB6が好影響を与えているらしいとのことです。(2013年12月)
バナナの糖度を上げる方法
日本で流通しているバナナは、植物防疫法によって熟した状態では輸入できないので、青いうちに収穫して日本に運ばれます。そしてバナナ加工業者がエチレンガスを使って、温度や湿度を管理してバナナの熟成を促しています。このため、黄色いバナナの糖度は約20度くらいです。
昔食べたバナナのように美味しくするには、約50度の湯に約5分間浸けてから、約1時間室温に置くだけです。この方法はNHKで放送していました。そうすると、バナナの糖度が5度以上もアップするそうです。やってみると、まろやかな味になるようです。
バナナを長持ちさせる方法
バナナを約50度の湯に約5分間浸けてから、約1時間室温に置くだけで美味しくなると同時に、バナナを長持ちさせることができます。通常、5日で黒くなるバナナが、これをするだけで2週間以上も長持ちさせることができるそうです。試してみると確かに美味しくなるし、長持ちするようです。
これは、バナナに強いストレスを短時間に与えると、熱ショックたんぱく質という物質ができるからだそうです。そして、バナナの抵抗力が増してエチレンがあっても日持ちするようになるそうです。
また、バナナを房のまま保管するより、これをバラバラにして、1本ずつ離して保管する方が長持ちします。これはバナナから発生するエチレンガスが他の房にも影響するからです。
バナナの皮の利用方法
バナナの皮を使ってとげを抜く方法があるそうです。バナナの皮の内側部分をトゲのある部分にテープなどで貼り付けておきます。暫くすると酵素の作用でトゲが自然に抜けるようです。
虫に刺されたら、バナナの皮の内側でこすると、かゆみが和らぎ、鎮痛効果もあるので良いようです。また、ちょっとしたすり傷や、やけどの跡にバナナの内側の皮を当てておくと鎮痛効果があります。
バナナにはカリウムが多いので、植物の成長の3要素の一つのカリウムが肥料として効果的です。食べた後の皮をコンポストなどで腐らせて肥料として利用しましょう。
バナナの保存方法
バナナは熱帯の野菜なので10℃以下の場所は適当ではなく、最適保存温度は15~20℃です。冷蔵庫の中などの寒い場所では保管せずに常温の方が良いでしょう。
また、エチレンガスの影響を避けるために、房のまま保管するより、これをバラバラにして、1本ずつ離して保管する方が長持ちします。