レンコン(蓮根)の効用(れんこんと乳酸菌で花粉症予防)

食用のレンコン(蓮根、れんこん)は、ハスの地下茎が大きく育った物です。スイレンにもよく似た花が咲きますがスイレンの地下茎は食べられません。最近、レンコンに含まれる成分が花粉症の症状を抑える効果があることがわかり、注目されるようになりました。



レンコン(蓮根)の写真

蓮の葉と花の写真 蓮根の写真

レンコンの地下茎の内部には空洞があり、いくつかの節に分かれています。輪切りにすると穴がたくさん開いているのがわかります。

この穴は先を見通すことができるとされて、縁起が良いので、正月のおせち料理に使われています。

レンコンの栄養

レンコンは食べられる部分の主なものは水分です。その他の成分は炭水化物や蛋白質、灰分、食物繊維等です。他にカリウムやビタミンC等も多く含んでいます。

ビタミンC楽天 は一般的に疲労回復に効果があり、血管や粘膜を丈夫にして風邪をひきにくくする作用があります。また、ガンを抑制する効果もあると言われています。レンコンに含まれるビタミンB12はビタミンCや鉄と共に貧血を予防することができます。

レンコンには不溶性の食物繊維が多く含まれています。これは腸の働きを良くして便秘を解消し、大腸がんを予防します。動脈硬化や高血圧にも効果があります。

レンコンのムチンのようなものは胃壁を保護して、蛋白質の分解に寄与すると言われています。胃腸の負担を軽くして、滋養強壮にも効果があるようです。

レンコンと乳酸菌で花粉症予防

最近、テレビの報道などで、レンコンに含まれる成分が花粉症の症状を抑える効果があることがわかり、注目されるようになりました。

理学博士、和合治久(わごうはるひさ)先生が発表された、レンコン単独または、レンコンと乳酸菌を合わせて摂取することで、花粉症やアレルギーの予防に役立つという情報があります。

その内容は、にんにく、ニラ、ねぎ、玉葱、シソ、レンコンの6種の野菜の煮汁で、アレルギーを起こす血中のIgE抗体の増加を抑える力を調べたそうです。この6種の野菜の煮汁の中で、何とレンコンが一番アレルギーを抑える力があったそうです。

また、アレルギーの改善に有効な乳酸菌とレンコンを一緒に摂れば、アレルギーを抑える力が倍増するのではないかと考えて調査されました。その結果、約8割の人が花粉症の改善に効果がありました。

レンコンの絞り汁を綿棒につけて鼻の奥に塗ったり、レンコンの煮汁を飲むことでも花粉症には効果があるようです。

レンコンで喘息や花粉症などのアレルギー予防

NHKのあさイチでレンコンが喘息や花粉症などのアレルギーの予防にとても効果があると放送していました。レンコンを一日に約30gの量を約3ヶ月以上摂ると効果があるそうです。3ヶ月と言わず毎日摂る習慣にすると良いそうです。

レンコンのムチンのようなネバネバ成分が、オクラや山芋と同様に粘膜の保護に効果的だそうです。食物繊維は整腸作用に効果的で、レンコンを切っておいておくと赤くなるポリフェノールに抗アレルギー作用があるようです。でも本当のところは研究者でもよく解っていないそうです。

私もリウマチや喘息になりやすいアレルギー体質なので、レンコンを日常的に摂取する為に、レンコンを栽培することにしました。田んぼのネキ(畦の反対側)のジメジメした一角を少し低くしてレンコンを植え付けました。これから積極的にレンコンを食べるようにします。

レンコンの調理方法

レンコンを調理するには、皮をむいて水や酢水につけると黒くならないと言われています。その後、輪切りにして利用するのが一般的です。市販のものは適当な大きさに切り分けられていますので、これを利用する方法もあります。

レンコン料理の種類

レンコン料理は一般的には煮物に利用されています。昆布や干し椎茸や肉を加えて煮たりします。また、酢レンコンにして、ちらし寿司のネタにもよく使用されています。

その他の料理例として、レンコンチップス、砂糖漬け、桜蓮根(花ちらし蓮根)、金平、天ぷら、辛子蓮根等に加工されて利用されています。

レンコン団子の作り方(4人分)

材料は、レンコン300g、エビ4匹、枝豆の豆12個(銀杏でも良い)、ダシ カップ3/4、みりん 大さじ1、しょうゆ 大さじ1、水溶き片栗粉 大さじ1+1/2、ゆずの皮の千切り少々、塩 小さじ1/2

レンコンは酢水に30分程つけておきます。皮ごとおろし金ですりおろします。エビは殻、尾、背ワタを取り除き、4等分に切って塩少々をふります。枝豆はゆでて薄皮をむいておきます。

すりおろしたレンコンの汁を絞らずにボールに入れます。塩小さじ1/2を加え、エビと豆も入れてよく混ぜます。混ぜたものを4等分し、ラップに包んで輪ゴムでとめ、それらを600Wの電子レンジで約3分温めます。

団子状にできたものをラップからはずして皿に入れておきます。鍋にだし、みりん、しょうゆ、シメジなど茸類を入れ、火にかけ、煮立ったら火を止め、水溶き片栗粉を加えてよく混ぜます。

再び火にかけて混ぜ、とろみがついたら火を止め、レンコン団子4個を入れる。青味としてねぎや四つ葉などを添えると美味しい。このようにレンコンをすりおろして利用すると餅のような食感になります。