ミカン(みかん)の効用、栄養と利用方法
ウンシュウミカンの原産地は日本の鹿児島県です。古くから日本を代表する果物です。冬になれば炬燵でミカンを食べるという光景が一般に多く見られています。単に「ミカン」という場合は、ウンシュウミカン(温州蜜柑)を指します。
みかんとは、温州みかんについて
温州蜜柑(ウンシュウミカン、学名はCitrus unshiu)は、ミカン科の常緑低木で、その木又はその果実を指します。多くの栽培品種があり、主に食用として利用されています。
この写真は 温州ミカン楽天 です。温州というのは、中国浙江省の温州のことです。
ミカンはビタミンCが豊富なことで特に有名です。ミカン約2個で大人の1日分のビタミンCが補充できるといわれています。ビタミンCは多く摂っても害がないので多く食べても大丈夫です。
その他の栄養分としてビタミンA、Pを多く含んでいます。ビタミンAはβカロチン(カロテン)です。温州ミカンに多いβクリプトキサンチンはガンに効果があるといわれています。βクリプトキサンチンはミカンのオレンジ色の色素にあってミカン1個に1~2mg含まれています。
ミカンは風邪と肥満予防に効果があります
私の経験からも、ミカンを食べると風邪をひきにくくなると思っています。これはミカンにはビタミンCとビタミンAがとても豊富な為です。ビタミンCとビタミンAは免疫機能を高め、身体の抵抗力を増します。
ミカンを食べると風邪に効くといわれていますが、ミカンにはビタミンCの他にシネフリンが含まれているからです。このシネフリンは温州みかん系に特に多いようです。シネフリンはみかんの酸味成分で特に未成熟の青いみかんに多く含まれています。
シネフリンは脂肪を燃えやすい状態にしたり、脂肪の代謝を促進して体脂肪を減少させる効果があるので、肥満の予防やダイエットに効果があるといわれています。
ミカンのカロテン(カロチン)は動脈硬化を予防します
ミカンのカロテン(カロチン)は動脈硬化を予防しますので、ミカンを食べるだけでも良いのですが、ミカンジュースにすると手軽に多くの量を摂ることができます。
100%のミカンジュースはとても酸っぱいのが普通ですが、酸っぱいものを摂るのも健康に良いと思います。酸っぱいのが嫌いな人は健康に問題がある場合があります。
ビタミンPには血管壁を丈夫にする働きがあります
ミカンは食物繊維が多く腸内を綺麗にする働きがあり、大腸ガン等を予防します。食物繊維はビタミンAやPと共に摂ることによりその効力が高められます。
ミカンの食べ過ぎに注意
ミカンはとても美味しいので、いくらでも食べられますが、食べ過ぎには注意してください。あまり食べ過ぎるとカボチャと同じように顔や手足が黄色くなります。
糖分が多いのでたくさん食べるとカロリーが多くて太ります。私は毎年秋になるとミカンや柿で体重が増えるのです。でも健康効果の方が大きいですがね。
美味しいみかんの見分け方
ミカンが木になっている状態では、実が下を向いている物が美味しいそうです。木から取った状態で判定する場合は、みかんのへたの軸が細い程、美味しいとのことです。
太い軸の実は、上向きに見が成っていることが多いようです。この情報はNHKのためしてガッテンで放送していました。
みかんの酸味を減らす方法(美味しくする方法)
みかんの酸度を落とすには、保存期間を長くすることです。またミカンをよく揉んでから1日置いて 食べると酸味が抜けます。他の方法として、みかんを温度35度、湿度90%の環境に置くと酸味が減ります。このようにすると痛みも速くなりますから早めに食べましょう。
ミカンの皮の利用方法
ミカンの皮は陳皮(ちんぴ)と呼ばれる漢方薬です。ミカンの皮を1週間以上陰干し、カラカラに乾燥させます。それを浴槽に入れるとビタミンAやCの有効成分が体を温め風邪の予防になります。
ミカンの皮には、セキを止め、痰を除き、吐き気を解消する働きがあります。乾燥させたミカンの皮10gを500~600ミリリットルの水で約半量になるまで煎じます。
これを1日3回に分けて飲みます。蜂蜜を加えても良いでしょう。ミカンは表皮にワックスを塗っていないものを使いましょう。
冷凍ミカンの作り方
ミカンをそのまま凍らせただけでは、乾燥してパサパサしたミカンになることがあります。乾燥を防ぐには急凍した後、水に漬けて外側に氷の膜を作ってやり、ミカンの乾燥を防ぐのがうまく冷凍ミカンを作るコツです。
家庭で冷凍ミカンを作るには、まず、洗った温州ミカンを冷凍庫に入れて凍らせます。一度凍らせたミカンを再び水にさっとくぐらせて再び冷凍庫で凍らせると冷凍ミカンの周囲に氷の膜を作ることができます。
このように処理すると、長期保存でもミカンが乾燥することがありません。
ミカンの保存方法
たくさん買ったミカンを長持ちさせるには、暖房の利いていない温度の上がらない部屋に新聞紙を敷いてミカンを重ねずに並べて置きます。
その中でひどく傷んだ物があればすぐに捨ててしまいます。少し傷んだ程度なら早めに食べます。時々部屋の窓を開けて風を通します。
みかん箱の中に保存する場合は、ミカンを3段以内に重ねて、上に新聞紙を置きます。箱の蓋は閉じないで開いておきます。