ショウガ(生姜)の効用(効能)

ショウガ(生姜)はショウガ科の多年草で熱帯アジアの原産です。香辛料や食材や漢方薬として地下の根茎を利用しています。地上には茎のようなものから互生した楕円形の葉が出ていますが、この茎のようなものは葉柄部分が重なったもので茎ではありません。



ショウガの葉の写真

ショウガを育てているところ

この写真は生姜を育てているところです。高温多湿を好み、7月から9月にかけてよく生育します。地下茎は多肉で黄色、繊維質で芳香と辛味があります。

漢方薬として生姜(ショウキョウ)と名づけて古くから生薬として用いられていました。健胃剤、食欲増進、新陳代謝機能促進、消炎鎮痛等の効能があります。

ショウガを香辛料として利用

ショウガは主に香辛料として使われています。すりおろしたり、生姜醤油としたり、千切りにして刻んだりして使われています。主に、魚や肉料理の臭い消しとして使います。ショウガの辛味成分には強い殺菌力がありますので、寿司には最適です。

ショウガを食材として利用

ショウガを食材として利用するには、酢や塩や砂糖を加えたものが多いようです。ショウガの 甘酢漬け楽天 は寿司と一緒に食べるととても美味しいものです。

細かく刻んだ紅ショウガは、焼きそばやたこ焼きやちらし寿司や天ぷらに加えてよく使われています。一般的に、生姜飴、生姜糖、葛湯、冷やし飴のように糖分を加えて使われることが多いようです。

ショウガの効用、効果、効能

ショウガの根茎は漢方では生姜(しょうきょう)と呼ばれて利用されています。ショウガの発散作用は風邪の時に使われます。また、健胃作用は胃腸機能の低下を予防する為に使われます。ショウガは体を温める作用があります。

ショウガの根を蒸してから乾燥させたものを乾姜(かんきょう)といいます。これは、新陳代謝を促し、保温効果があり、風邪や腹痛や冷え性や夜尿症に効きめがあります。ショウガを加えた葛湯は、身体を温めて、免疫力を高める作用があり、風邪の時の民間療法として用いられています。

ショウガの香りと刺激成分

ショウガにはショウガ独特の刺激と香りがあります。生姜に含まれるオレオレジンには、殺菌作用や抗酸化作用があるショウガオールやジンゲロールという成分が含まれています。クルクミンやリモネンという成分もあるようです。

生のショウガと乾燥ショウガ

生のショウガには主にジンゲロールという成分が含まれています。生のショウガを食べると、手足が温まります。でも、しばらくすると、深部体温は下がってきます。つまり、生のショウガは解熱作用があるのです。

これに比べて、乾燥ショウガは、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変わります。このショウガオールは、胃腸を刺激して体温を上げる作用があります。つまり乾燥ショウガを食べると、手足も温まりますし、体温を上げることができるのです。

また、乾燥ショウガは、うまみ成分も増すことがわかりました。ショウガを乾燥させるだけでなく、加熱してもショウガオールが増すことがわかっています。ショウガを炒めたり、煮たりして増えたショウガオールは水や湯に入れてもジンゲロールには戻りません。なお、これらの情報はNHKのためしてガッテンで放送していました。

乾燥ショウガの作り方

ショウガを塊のまま干してもなかなか水分が抜けません。ショウガは表面が乾燥するだけでなかなか中の水分が抜けないからです。冷蔵庫に何日も置いておいて、干からびているように見えても中には水分がたっぷりあるものです。

乾燥ショウガを作るには、薄くスライスしてから乾燥させるのが簡単です。天日干しで1日、室内干しで約1週間で乾燥ショウガの出来上がりです。カラカラに乾いたらビニル袋か密閉容器に入れて冷暗所に保存しましょう。

ショウガの名前について

古くは、ショウガとサンショウは共にハジカミという同じ名前で呼ばれていました。日本でショウガと呼ばれるようになったのは、江戸時代に入ってからだといわれています。

英語で生姜のことをginger(ジンジャー)といいます。これは、生姜が東南アジアから欧米に伝わった時のアジアの意味だといわれています。