日本ミツバチ用分蜂板(分蜂群誘導板)の製作

日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の分蜂群は近くの木等に集合して蜂球を作ります。この分蜂群が低くて適当な場所に分蜂してくれれば問題はないのですが、実際は高い木や遠くの木に分蜂することがあります。この為、日本ミツバチ用分蜂板(分蜂群誘導板)を製作してみました。



日本ミツバチの分蜂

日本ミツバチ(蜜蜂)の巣箱の中で蜜や蜂がいっぱいになって、これ以上増えると狭くて住めない状況になってきます。そうすると、女王蜂は巣の一番下にある王台と呼ばれている特別な巣に、新女王の候補の卵を産みつけます。

新しい女王蜂が出てくる少し前に、古い方の女王蜂は、働き蜂の約半数を引き連れて巣から出て行くのを分蜂と言っています。

製作した分蜂板(分蜂群誘導板)の写真

分蜂誘導板の写真

この写真が私が製作した分蜂誘導板です。近くの杉の木の地上から2m程度の高さに、水平から約35度の角度で取り付けてみました。もう少し水平に近い方が良かったかも知れません。

巣箱楽天 の近くにも、もう一枚分蜂誘導板を作っているのですが、なかなかこの板には分蜂してくれません。

この板の名前は「分蜂板」「分蜂群誘導板」「分蜂とまり板」「分蜂群集蜂板」のように色々な名前があります。

日本ミツバチ用分蜂板(分蜂群誘導板)の作り方

私が作った分蜂板(分蜂誘導板)の製作方法は、厚さ5~10mmで一辺が約40cmの木の板の片面に網戸用のステンレスの網を貼りつけたものです。

網の周囲を幅2~3cmの板で固定しています。また、網の反対側には、雨除けにトタン板を貼りつけています。網には蜜蝋を塗っています。

ステンレスの網を貼りつけたのは、分蜂誘導板の表面はザラザラしている方が良いからです。ミツバチの蜂球が落ちないようにとの配慮からです。

2011年の分蜂群の集合場所

まだこの分蜂誘導板を製作する前に分蜂したものは、地上から10m以上も高い木の上に集合しました。長い竹の先に付けた捕獲網で分蜂群を捕獲しましたが、捕獲するのに一苦労でした。

できれば、この分蜂誘導板に分蜂してほしいのですが、どうでしょうか。

分蜂誘導板の材質

分蜂誘導板の材質はステンレスの網以外では、杉の皮や、桜の木の皮を使う人もあります。竹を割ったものを貼り付ける人もあります。古いベニア板をそのまま使う人もあります。要は工夫次第です。