日本ミツバチの採蜜方法(蜜の絞り方)
日本蜜蜂(ニホンミツバチ)を2010年4月から飼い始めてから一度も採蜜せずに約1年2ヶ月が経過しました。箱の中の巣が大きくなったので、巣の1/4程度を採蜜することにしました。まず、巣箱の中の巣の大きさを確認します。巣箱の一番上の板を巣から切り離してから、一番上の巣箱の中の蜜を絞ります。
巣箱の中の巣の大きさを確認します
日本ミツバチの分蜂群を2010年4月25日に1群目を捕獲してから一度も採蜜しませんでしたので、箱の中は巣で一杯になりました。
まず巣箱の中の状態を、スライド底板を外して、巣箱の下から デジタルカメラ楽天 で撮影するか、手鏡などを使って下から見て確認します。
この群の巣箱は高さ18cmの箱を5段積んでいます。この写真のように巣は上から5段目の中程まで成長しています。その為、一番上の段だけ蜜を絞ることにしました。(2011年6月20日)
一般的には、1/3程度の巣を取るのは問題ないと思います。今回は1/4の巣を取って採蜜しました。
巣箱の一番上の板を巣から切り離します
まず、巣箱の上の蓋を外して、一番上の板と巣箱の間にマイナスドライバーを差し込んで隙間を少し広げます。この隙間に針金を入れて少しずつ切り離します。
この写真が巣箱の上の板を取り外したところです。この状態で巣箱の縁をドライバーの柄で叩いたり、ストローで息を吹きこんで、ミツバチを下の方へ追いやります。
次に、上から1段目と2段目の間にマイナスドライバーを差し込んで、同様に針金で箱と箱の間の巣を切り離します。
一番上を採蜜するのは、日本蜜蜂の習性によります。日本蜜蜂は巣の上の方に蜜を貯めて、巣の下の方で育児をする習性があります。
一番上の巣箱の中の蜜を絞ります(垂れ蜜という)
大きなステンレス製のボールの中にステンレス製のザルを入れて、その中に日本ミツバチの巣を砕いて入れていきます。何時間か置いていると、蜜は垂れてボールの中に溜まります。これをガーゼや布で濾過します。
この方法では、蜜を垂らすのが二度になり、時間が掛かります。これを一度にやってしまった方が効率良くできます。その方法は、初めからザルの中にガーゼや濾し布を入れておきます。
温度が低い時は、蜜がなかなか垂れないものです。その時は、直射日光に当てるか、少し温めてやります。
巣箱に付いた蜜は日本ミツバチに返してやります
絞った後の巣箱やボールやザルに付いた蜜は、洗い流すと勿体ないので、ミツバチに返してやります。巣箱の近くに置いてやるだけで、ミツバチ達が綺麗に掃除してくれます。
箱をすぐに使う時は、箱を一番下に使います。私の場合は、一番下は、スライド底板なので、その上に使いました。
採蜜の注意事項
日本ミツバチはおとなしいので、採蜜しても攻撃してくることはほとんどありません。しかし、ミツバチに刺されないように網の面布をかぶってください。夏でも長袖シャツを着てください。あまり薄い布ですと、服の上からでも刺されることがあります。少し厚手のシャツが良いでしょう。