EMサポートを使った蜂蜜ろ過装置
日本ミツバチの蜂蜜を濾過する目的で、EMサポートという生ごみ処理容器(R15)を使って蜂蜜ろ過装置を作ってみました。ステンレスザルと緻密な洗濯ネットの組み合わせの工夫と、蜜の取り出しコックは使い易いと思います。
今まで使っていた蜂蜜の濾過(垂れ蜜)の方法
私は日本ミツバチのハチミツの濾過には、ザルを使わず一度の濾過で蜜を絞る方法を工夫して使っていました。つまり、濾し布を空中に支持して、その下に鍋のような蜜を受ける容器を置く方法です。
この方法では装置が大掛かりな事、長時間濾過しているとゴミなどが混入するおそれがある事。小容器に取り分けるには漏斗などを使わなければならない事などの不便さがありました。そこで、次のようにEMサポートという、生ゴミ処理容器R15を使用する方法をやってみました。
蜂蜜の濾過の工夫(EMサポート、生ゴミ処理容器R15を使用)
この写真のような、 EMサポート楽天 R15という生ゴミ処理容器を使用してみました。この容器は容量が約15リットルの丸いバケツのようなもので、下部に液体を取り出すコックが付いています。
この容器の内側に直径が約28~29cmのステンレスザルを入れると内側がテーパー状になっているので、適度な所でピッタリと止まります。又は、ザルが落ちないようにビスなどでストッパーを付けると良いかも知れません。
この上に、100円ショップで売っている緻密な網目の洗濯ネットを1~2重にして被せます。その上に絞ったハチミツを入れてやります。
すると、洗濯ネットで濾された蜂蜜が容器の下に溜まります。この蜂蜜をコックを開けるだけでビンやペットボトルに移すことができます。
濾す網目の大きさはハッキリしませんが、半日~1日程度でほぼ完全に蜂蜜をろ過することができます。
この容器には専用の蓋が付いています。長い時間、濾過中で放置する時は容器の上に蓋をしてゴミなどが入らないようにできます。
容器の下のコックを開いてハチミツを取り出す
この写真のようにEMサポートという生ごみ処理容器R15の下のレバー式のコックを開いてハチミツを取り出します。小型のペットボトルやビンなどに蜜を取り分けるにはとても便利なものです。蜜が垂れることはほとんどありません。
ハチミツの量を計量しながらビンなどに分けて取るには、ビンなどの下に量り(はかり)を置いて重量を測定しながらハチミツを入れると良いでしょう。最近の量りは風袋を差し引くことができる機能が付いています。
2リットル以上のペットボトルなどのように大きな容器にハチミツを入れるには、コックの直径が小さいので、かなりの時間が掛かります。
もし、コックの寿命が来たら、水道用のボールバルブなどに取り替えた方が良いかも知れません。機会があれば実験してみたいと思います。
ハチミツの糖度の測定
蜂蜜を保管する前に、ハチミツの糖度を測ります。このような デジタル糖度計楽天 で約80度以上あれば良いでしょう。巣箱の中で蓋掛けされたハチミツは糖度が80度以上あります。
糖度が低いとハチミツが発酵したり、変質することがありますので注意しましょう。また、糖度の低いハチミツを密閉容器に入れるとガスが発生して容器が破裂することがあります。
濾し布やザルに付いた蜜や搾りかすの処理
蜜を絞った後のステンレスザルなどに付いた蜜や搾りかすは、捨てるともったいないので、ミツバチに返してやります。巣箱の近くに広げて1日置いてやるだけで、ミツバチ達が綺麗に蜜だけを持って行ってくれます。時々搾りかすをかき混ぜてやると良いでしょう。