高所に分蜂した日本ミツバチを捕獲する方法
春には日本ミツバチの分蜂が盛んになります。低い位置に分蜂した場合は問題はありませんが、高い木の上などに分蜂した場合は捕獲が難しくなります。私は、長い竹の先に自作のビニール製の袋を取り付けて捕獲網を製作しました。
製作の背景
私の家は山間部にあり、裏山には10~20mの高さの木がたくさん生え茂っています。分蜂の時期になると、日本ミツバチの分蜂群はすぐに高い所に上ってしまいます。
分蜂した位置が地上から高くなると捕獲はとても困難になり、どこかへ逃げて行くのを指をくわえて見ているだけになって、悔しい思いをしなければなりません。
高い所の分蜂群を捕獲する網(袋)を作る
日本ミツバチが高い木の上などに分蜂した時に、これを捕獲するには工夫が必要です。大きなビニール袋や布などで作った網(袋)などを使うのが良いでしょう。
魚や虫を捕る網は表面がザラザラしているので、捕った蜂を巣箱に入れる時、離れやすいビニール製の透明又は半透明のゴミ袋などが良いと思います。
私は、この写真のように、半透明のゴミ出し用の袋を直径約40cmの魚捕り網の代わりに取り付けて使ってみました。
ガムテープなどでビニール製のゴミ袋を網枠に取り付けていきます。このようにしておけば、袋が破れて取り替える時にも簡単に行なうことが可能です。
網枠はできるだけ太くて丈夫なものを使ってください。捕獲する時、網枠で蜂球をこさげ取るようにします。また、蜂球はかなりの重さがあります。
高い所の分蜂群を捕獲する網の柄を竹で延長
上記で作った柄付の 網楽天 (袋)に、更に約5~6mの長い竹を取り付けて、この写真のように柄を延長しました。
このままでも、約8m程度までなら日本ミツバチの捕獲が可能ですが、更に高い所に分蜂した場合は、脚立やハシゴの上に上ってこれを使用します。
蜂球を袋に捕獲したら、逃げられないように、すぐに、網を回転させて、縦に向けて入り口(出口)を塞いでやります。
それを、そっと地上に降ろして、巣箱の中に上から入れてやります。そして、上に板などで蓋をします。
女王蜂を捕獲できていれば、捕獲できなかった働き蜂達は、しばらくすると、勝手に巣箱に入って行きます。
注意事項
脚立やハシゴの上での作業は、高所作業になりますので、安全には十分注意してください。特に、蜂球が網に入った時には、蜂の重量が一度に加わります。
万一の時に備えて、ひとりでは作業をせずに、必ず二人以上で行なってください。