様々な日本ミツバチの飼育方法とその工夫

古くから日本蜜蜂は各地で飼育されてきました。その飼育方法も様々で、色々な工夫があるようです。私も工夫しながら試行錯誤してみたいと思っています。重箱式の巣箱や蟻の侵入防止対策やスライド式底板を使った巣虫対策などがあります。



日本ミツバチの飼育方法

日本ミツバチ(蜜蜂)の 巣箱楽天 には色々な種類があります。一般的には重箱式の巣箱を使っていらっしゃる方が多いようです。

また、吊り下げ式や横胴式を使っていらっしゃる方もあります。最近は、西洋ミツバチ用の巣箱を使われる方もあるようです。

巣箱の設置場所

巣箱の設置場所は、一般的には人通りの少ない、東か南が開けた日当たりが良い所が良いと言われています。

夏には直射日光をさえぎり、冬は暖かい日差しがある方が良いので、落葉広葉樹の下が良いのかも知れません。

風通しはある程度必要ですが、あまり強風が吹く場所は良くありません。冬には寒さが応えます。適度に木々の陰になる所が良いようです。

以上の事を総合すると、人家から少し離れた、東か南に開けた場所で、広葉樹の林の下が良いということになります。日常的に、蜂の手入れをする為には、住んでいる家からあまり離れていない方が良いでしょう。

巣箱は湿気を防ぐ為に直接地面に置かずに、コンクリートブロック等の台に乗せてやります。雨の地面からのはね返りを防ぐには20~30cm程度以上の高さにしてやります。

巣箱の上には雨を避ける為に、トタン板や塩化ビニルやポリカの波板等を置き、風で飛ばされないようにブロックや石を上に置きます。

私の日本ミツバチ用飼育箱(重箱式)です

私の日本ミツバチの飼育箱の写真

私が捕獲して飼育している日本ミツバチの飼育箱(重箱式)です。置いている場所は、日当たりの良い杉林の中の大きな岩の上です。

この飼育箱は外形約260mm角、一段の高さ約180mm、板厚12mmで、4段に積み上げたものです。現在の巣箱は全て、外形300mm角、一段の高さ90mm、板厚19mmの物を最高8段に積み上げています。

下の台は10cmブロックを2段積んでいます。蜂の出入り口は最下段に設けています。上部には鉄板で雨が掛からないようにしています。その上には、鉄板が風で飛ばされないように、ブロックを置いています。

4段の巣箱は横側で上下を板で接続しています。木ねじで止めていますので、外そうと思えばいつでも切り離し可能です。

飼育箱全体をブロックの下の穴を通した針金で縛っています。これは風等で箱全体が倒れないようにする為です。

一番下の台座とは接続していませんので、いつでも内見と掃除ができます。その後、底板はスライド式に改造しました。

この巣箱は板厚12mmで作りましたが、巣がある一番上の箱の外に手を置くと巣の熱を感じます。熱が相当漏れているようです。もう少し板厚を増やした方が良さそうです。今後は19mm以上の板厚で巣箱を作る予定です。

日本ミツバチ用飼育箱(重箱式)の例(蟻の侵入防止)

日本ミツバチの飼育箱の例(真備町)

倉敷市真備町のTさん宅の日本ミツバチの飼育箱(重箱式)の写真です。

この箱は外形約300X350mm角で一段の高さは約90~100mmで8段になっていました。板厚は約30mmでした。

巣箱の一番下にトロ箱を置いて水が張ってありました。この水の役目は蟻が巣箱に侵入しないようにとの事でした。これはうまいアイデアですね。

巣箱を置いている場所は桃や梨の果樹園の中ですが、果樹の木の下ではありません。

日当たりが良いのですが、上に置いた塩ビのパネルが直射日光をある程度遮ってくれます。

スライド式底板を使った巣箱の例(巣虫対策)

スライド式底板を使った巣箱

この写真は田舎の我が家の近所で、最近日本ミツバチの養蜂を始められた方の巣箱です。そこでスライド式底板の巣箱を初めて発見しました。

底のベニア板は手前にスライドして取り外すことができます。掃除はとても簡単です。底から手鏡で内部を見たり、デジカメで内部を撮影したりできます。

巣箱の外形寸法は一辺約325mmでした。板厚は約14mmでした。高さは一段約120mmでした。

巣箱の大きさは飼育される方によってまちまちですが、大きさは統一しておいた方が、巣箱毎、蜂をやり取りする場合に便利です。私は、外形寸法を300mm角に統一しています。

段間のつなぎ目にはガムテープで目張りがしてありました。屋根はスレートの波板でした。