スズメバチ対策に網で巣箱全体を囲む

日本ミツバチを飼育していると、秋にはスズメバチが集団で攻撃して来ます。そこで巣箱全体を8x12mmの網(防風ネット)で囲んで、日本ミツバチは巣箱から出入りできて、スズメバチは入れないようにしました。効果は大きいようですが課題もあります。



日本ミツバチを飼っていると秋頃には、オオスズメバチが襲撃してくることがよくあります。これを放置しておくと、スズメバチが巣門の前に集団で来て、日本ミツバチが巣から出入りできなくなります。こうなると、日本ミツバチはこの巣を嫌がって逃去することがあります。

そのようにならないように、巣門の前にステップ式のゲートを製作して設置したのですが、このゲートの所でミツバチがたむろしてスズメバチの攻撃を受けるのが見られました。そこで、更に対策することにしました。

スズメバチ対策に巣箱全体を防風ネットで囲む

スズメバチ対策に巣箱を防風ネットで囲む

この写真は市販の 防風ネット楽天 を使ってオオスズメバチ対策に巣箱全体を囲んだものです。ステップ式ゲートも全部網で覆ってしまいます。

この網は、ホームセンターや農業資材店などで、防風ネットとして売られているものです。網目は8x12mmの物を使ってみました。この寸法では、日本ミツバチや西洋ミツバチは通れても、スズメバチは通れない大きさです。

もう少し大きい目の15x15mm位の網でも良かったかも知れません。15mmx15mmだとスズメバチも通れますが、あまり無理をして通ると、ミツバチに反対に集団で襲われるおそれがあるので、これでも効果があると思われます。

とにかく、スズメバチが攻撃しにくい事をしてやれば、スズメバチが手間の掛かるところは諦めて、手間の掛からない別の所へ行くと思われます。

現に、5x5cm程度の網でも効果があることは確かめてあります。

スズメバチ対策の網の近くのミツバチの様子

スズメバチ対策の網の近くのミツバチの様子

オオスズメバチ対策に巣箱全体を網で囲んだものでは、一定の効果があるのですが、この写真のように、よく見ると網の中ではなく、網の表面にも多くの日本ミツバチが居ます。

スズメバチが来ても恐れないという、勇敢さを誇示しているかのようです。しかし、観察していると、時々、スズメバチに1匹ずつ捕えられているのが確認できました。

スズメバチが集団で来ると、日本ミツバチ達は網の中に入ってしまいます。この網はかなりの効果があるのが確認できています。
撮影 2017年9月

巣箱全体を囲んだ網の効果

スズメバチ対策の粘着トラップ

この巣箱全体を覆う網を設置してから、キイロスズメバチの姿はよく見るのですが、巣箱周辺でオオスズメバチの姿を見ることがあまりなくなりました。私の知らないうちに来ているのかも知れませんが、ミツバチへの攻撃や巣への侵入を諦めて去っているのかも知れません。

しかし、年によってはスズメバチの攻撃が激しいこともあります。そのような時は、この写真のようなスズメバチ対策の粘着トラップと併用するととても効果があります。

スズメバチが網目の入り口を探していると、この粘着トラップを見つけて、トラップに掛かるというシナリオです。

今後の課題

この網の上に居座る日本ミツバチの対策として、この網を巣箱から少し離して取り付ける方法があります。また、網目をもう少し大きくしてやると良いかも知れません。このあたりの事は今後実験して確かめていきたいと思っています。