日本ミツバチの分蜂群の飛来と待ち箱への入居
2012年5月、私の蜂場に二度の日本ミツバチの分蜂群の飛来があり、待望の待ち箱(待ち桶)に入居しました。その時の様子を記録しました。飛来した日本ミツバチは、満開の金稜辺(きんりょうへん)の花に塊になって集結しました。
日本ミツバチの分蜂とその捕獲
日本蜜蜂(日本ミツバチ)の分蜂のシーズンは一般的には3月頃から5月頃です。普通は4月中が一番多いようです。春が過ぎると稀に夏や初秋に分蜂することもあります。スズメバチの攻撃を受けて、巣から逃亡して来る日本ミツバチを捕獲できる場合もあります。
2012年の分蜂期には冬が寒くて春が来るのが遅かったので、分蜂の時期が普通の年より遅れて、5月中に分蜂することが多かったようです。
分蜂群の捕獲は、一般的には、分蜂した蜂球を巣箱に取り込んで捕獲します。でも、これには人が監視する必要があります。待ち桶と呼ばれる巣箱を置いておくだけでも捕獲は可能ですが、 金稜辺楽天 (キンリョウヘン)という蘭(ラン)の花と待ち桶を使うのが最も簡単に日本ミツバチを捕獲することができます。
日本ミツバチの分蜂群の飛来
2012年5月19日午後4時50分頃、突然、ブーンという羽根音と共に、西の空から日本ミツバチの分蜂集団が私の蜂場に飛来して来ました。日本ミツバチが逃げて行ったのは何度も目撃しましたが、飛来して来たのを見るのは初めてでした。
待ち箱(待ち桶)は、全部で6箱を用意して待っていましたので、どの箱へ入居するか興味のあるところでした。この写真を見ると、どうやら、真ん中付近の巣箱に入りそうに思えました。
この写真で見ると、飛来時の興奮状態が伝わってきませんが、実際に間近で見ると見事なものでした。その蜂の勢いに圧倒されました。
飛来した日本ミツバチは金稜辺に集結
金稜辺はこの写真のように各巣箱の前に配置してありました。しかし、偵察蜂がどの巣箱に入居するかはもう決めてあると思われたので、いきなりどれかの巣箱に入居するものと思ったのですが、違いました。
飛来した日本ミツバチは、この写真のように、満開の金稜辺(きんりょうへん)の花に塊になって集結しました。この状態を蜂球と言います。
でも、気の早い日本ミツバチはすぐそばの巣箱の入口から入り始めています。飛来した時刻が午後5時前だった為か、約30分後にはほぼ巣箱に入ってしまいました。
待ち箱の大きさは外形が縦横30cmで高さが約45cmです。最初に入った箱はこれより少し大きめでした。あまり小さい箱は日本ミツバチが好まないようです。
金稜辺の花が日本ミツバチを誘引する力はすごい
たぶん、今回の場合は金稜辺が無くても、この巣箱に日本ミツバチの分蜂群が入居したと思われますが、やはり、金稜辺の花が日本ミツバチを誘引する力はすごいと思いました。
金稜辺の花には網を被せて、直接蜂が花に触れないようにする方が花が長持ちするらしいのですが、面倒なのと、金稜辺の花はたくさんあるので、そのままにしています。
2012年5月10日頃にも、日本ミツバチの分蜂群の飛来がありましたが、この時は数時間もの間、金稜辺に集結していました。その後この群はすぐ近くの巣箱ではなく、一番遠い所の一番大きい巣箱に入居したのです。この時は、どの巣箱に入居するのかを飛来した時には決めていなかったと思われます。金稜辺だけに引き寄せられて来たと思われました。
2012年5月23日にも、別の待ち箱に分蜂群の飛来があり入居しました。これで今年は日本ミツバチが3群になりました。