蜂に刺された時の対策(一般的な虫さされの注意)

日本蜜蜂は西洋蜜蜂に比べて比較的温和で、滅多に刺されることはありませんが、冬の時期などの蜜の少ない時期には刺されることがあります。蜂に刺された時の対処方法やアナフィラキシーショックなどについて解説しています。



蜂に刺されないように防護しましょう

蜜蜂楽天 の手入れをしたり、蜜を採取したりする時は、蜂に刺されないように防護をすることが大切なことです。「ちょっとだから大丈夫だろう」と思ってやっていると刺されることがあります。

長袖と長ズボンを着用して、網の面布は必ずかぶりましょう。手袋も必ずしましょう。日本蜜蜂の場合は、そんなに大げさにすることもないのですが、皮膚を露出しないように最低限の防護をした方が良いでしょう。

蜜蜂に刺された場合の対処方法

ポイズンリムーバーの写真 ポイズンリムーバーを使っている写真

もし、蜂に刺された場合は、万一の為に、次のような対処をしましょう。

一刻も早く毒針を抜きましょう
刺されたと思ったら、一刻も早く毒針を抜きましょう。刺された所に針が残っていることが多く、針と共に毒嚢がありますので、素早く抜いてください。
水で洗い流したり、毒を吸引したりします
毒は水溶性なので、水で洗い流してください。また、毒を口で吸い出して吐き出します。毒を絞り出せる時は押さえて絞り出します。この写真のような毒を抜くための吸引ポンプ (インセクト ポイズンリムーバー楽天 )を使用する方法もあります。
早めに医者に行きます
蜂毒(ハチドク)に弱い人や、アナフィラキシーショックになりやすい人は、すぐに医者にかかってください。特にスズメバチの場合は、蜂毒で死亡する場合があります。
蕁麻疹が出たり、気分が悪くなったり、ひどく腫れたりすることがあります。多く刺されたり、蜂毒が強かったりすると、蜜蜂でもひどくなる場合があります。
軟膏を塗ったり、カットバンを貼ったりします
抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン剤の入ったものが良く効くようです。薬局で相談して買ってください。
患部を冷やします
手当が済んだらすぐに患部を冷やすのが良いようです。痛みや、カユミがなくなるまで、冷やした方が良いでしょう。但し、冷やし過ぎには注意しましょう。

アナフィラキシーショックとは

蜂に刺された時などで、最も怖いのは、アナフィラキシーショック症状です。蜂の毒そのものではなくて、蜂の毒に過敏に反応してしまう一種の抗原抗体反応です。

このアナフィラキシーショック症状は、過去に蜂に刺された経験があり、その後で蜂毒に対する抗原ができると症状がひどくなります。この為、2度目以降に蜂に刺された時は特に気をつけてください。

蜂に刺されると、蕁麻疹などの症状が出る人がありますが、中には呼吸困難や血圧低下などを起こし、危険な状態になることがあります。このようなアナフィラキシーショックは極めて短時間で起こるので、少しでも様子がおかしいと思ったら、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

蜂に襲われにくくする方法

一般的に蜂は、ある一定の距離以内に近づくと襲ってくることがあります。この為、スズメバチやアシナガバチ等の蜂の巣を見つけたらまずは近づかないことです。

もし、蜂が近くに来ても、むやみに動いたりしないことです。動くと蜂は、興奮して威嚇したり、攻撃してきます。

また、蜂は黒い色の物を攻撃する傾向があります。黒色の髪の毛や目などを襲ってくることがありますので、頭を低くして速やかに離れてください。

蜂は匂いのするものを攻撃する性質がありますので、香水や匂いの強い化粧品や整髪料などを使わないようにしましょう。