ハンマーナイフモアの特徴と使い方

キャベツやトウモロコシなどの野菜を収穫した後の残渣(野菜くず)の処理に便利なのがハンマーナイフモアと呼ばれる破砕機のような草刈機です。これは、耕作放棄地などの背の高い草を破砕処理するにも最適な草刈機となります。



ハンマーナイフモアの特徴と運搬方法

ハンマーナイフモアの特徴と運搬方法

この写真がハンマーナイフモア(Hammer knife mower)と呼ばれるハンマーナイフ刃を持った草刈り機兼残渣処理機です。休耕田の草や野菜くずなどの残渣(ざんさ)を処理するのに適した農業機械です。

この草刈機は株式会社オーレック製のHR802ハンマーナイフモアでエンジンは三菱のGB300PN-300でガソリンを使います。最大出力は7.4kW(10PS)で燃料タンクの容量は5.4Lです。大きさは長さ1600、幅940、高さ830mmで、重さが155kgです。刈り幅は800mmです。刈刃交換スタンドが付いているので刃の掃除などに便利です。

小型のハンマーナイフモアーの運搬には、軽トラックが便利です。「バター」と呼ばれるアルミブリッジを使って軽トラックに載せたり降ろしたりします。坂道などの傾斜地をうまく使うと少しでもアルミブリッジの傾斜を少なくできて安全に作業ができます。

ハンマーナイフモアの各部の名称と操作方法

ハンマーナイフモアの各部の名称と操作方法

この写真がハンマーナイフモアーの各部の名称を示したものです。普通の小型のロータリー式耕うん機と似たような構造です。

操作方法は、エンジンを始動させて暖機運転をしたら、適度にスロットルを上げて、ハンマーナイフクラッチレバーを作業する位置に入れます。

次にチェンジレバーを作業に適した速さにします。主クラッチを入れて前進させます。草や残渣がうまく処理できるのを確認します。刈り高さの調整はハンマーナイフ部分の前にある車輪を上下させる構造なので適度な刈り高さとなるようにします。

ハンマーナイフモアのハンマーナイフ部分

ハンマーナイフ部分の写真

この写真が ハンマーナイフ楽天 部分を示したものです。耕うん機のロータリー刃と違うのは、ハンマーナイフがロータリー刃のように固定されていなくて、刃の部分が動くようになっています。

これは、遠心力で草や野菜の残渣を刃で叩いて砕くようになっています。もし、木や石などの硬いものがあると、刃の部分が折れ曲がって刃が損傷するのを防いでいるようです。

刃の回転方向は、草を進行方向(前方)に切り上げるように動作します。この為、前方を上げると草などが前に飛び出します。

刃の切れ味が悪くなったら、刃の向きを反対に取り付けするか刃を交換します。刃の部分に触る時は安全の為にエンジンを停止させてください。

ハンマーナイフモアの使い方(野菜残渣の処理と草刈り方法)

ハンマーナイフモアを使った野菜残渣の処理

この写真は、矢掛町耕作放棄地対策協議会(管理は美川公民館)から借りてきたハンマーナイフモアを使って草刈りとトウモロコシの残渣を処理しているところです。

手前の部分は処理が終わった所です。トウモロコシの硬い茎も小さく砕かれています。これらは土の中で分解されて肥料となります。

ハンマーナイフモアーを使う時は、あらかじめ、マルチシートや網や糸や紐や縄などや刈った草などを田畑から取り除いておく必要があります。

そうしないと、マルチシートや網や紐などや刈った草などがハンマーナイフに絡みついて動かなくなってしまいます。絡みついた草やマルチシートを取り除くのは大変な手間が掛かります。

エンジンを始動する前の始業点検方法

ガソリンエンジンの始動と停止方法

走行の仕方

ハンマーナイフモアを使う時の注意とメンテナンス

その他にも各部を点検して、使用中に気が付いた所や不具合な所は、今後の為に修理しておきます。