田圃のオーバーフロー式排水装置の工夫

オーバーフロー式俳水装置は、パイプで排水配管した田圃の中の水平パイプにエルボを取り付けて、その先に別のパイプを取り付けておきます。エルボ部は接着しないで自由に動くようにしておきます。すると、そのパイプの先端を上下させると田圃の水位を自由に調節することができます。



オーバーフロー式排水装置を作った動機

田舎で耕作している田圃(水田)の排水口が不具合だったので、新たに作ることにしました。近所の人が一般にやっている方法で作ろうかと思ったのですが、どうせ作るのならもっと工夫してやろうと考えて製作しました。

下記のように排水パイプだけで作ることによって、無駄な水漏れが全く無く、水位の調節を簡単にできるようにしました。参考になりましたら幸いです。もっと良い方法があれば教えてほしいものです。

オーバーフロー式排水装置の原理

オーバーフロー式排水装置の原理この図はオーバーフロー式俳水装置の模式図です。(GIFアニメで作成しました)

左の模式図で、画面の左は田圃の中で中央は水田の畦(あぜ)です。右側の水路へ排水するようになっています。

排水パイプ楽天 だけ で排水路から配管して、田圃の中に排水パイプを立ち上げます。その先にエルボを2個取り付けて、その先に30~40cmのパイプを取り付けておきます。

エルボ同士の接続部は塩化ビニル用の接着剤で接着しないで、パイプを挿入しているだけにします。

図のようにパイプの先を上下させることによって、水田の水位を調節できるようにします。この装置は水田の給水口近くに設けると水田の水が入れ替わらないので、肥料の流出や温まった水の排出を防ぐことができます。

VU100で製作したオーバーフロー式排水装置

VU100で製作したオーバーフロー式排水装置 これがVU100のパイプとエルボを使用して作ったオーバーフロー式の排水装置の写真です。通常はこれぐらいの位置で使用します。

エルボとエルボをつなぐパイプは少し短めにすると少ない力で位置を変え易いと思います。私は8.5cmの長さのパイプで作ってみました。パイプの接続部からの水漏れは全くありません。

この装置を設置する位置は、トラクターで耕うんする時に、場所が分からなくて破壊されないように、できるだけ畦に近い位置になるようにします。又は、水田の角のコーナー部に作ると良いでしょう。

水位が一番低い時の写真

VU100で製作したオーバーフロー式排水装置、水位が一番低い時の写真 この場合が水位が一番低い時の写真です。私はこの先端のパイプの長さを約35cmにしました。この長さは使ってみて使いやすい長さに調節する必要がありそうです。長めの方が少ない力で動かすことができます。

以前にVU75を使って同様に作成した事がありますが、落ち葉やゴミ等が詰まる事があったので今回はVU100にしてみました。この大きさならゴミが引っ掛かっても詰まることはないようです。とても良い感じです。