干し芋の作り方(干すと甘くて栄養豊富になる)
秋になるとサツマイモがたくさん収穫できて、食べきれなくなることがあります。これを干し芋にしておくと、保存が利くので重宝します。せっかく育てたサツマイモを無駄にしないようにしましょう。寒い時期に干し芋を作ると上手に作ることができます。
干しイモの栄養
イモを干すと体積や重量が減少します。従って、単位重量当たりの栄養は凝縮されて増えてきます。干しイモ100gあたりの栄養成分は、カロリーが約300kcal、食物繊維が約6g、カリウムが約1g、カルシウムが約50mg、ビタミンCが約10mgとなっています。
カロリーは低カロリーとは言えないようですので食べ過ぎには注意しましょう。食物繊維は多い方ですので便秘の解消にはとても良いのです。その他ビタミン類も凝縮されていますので、健康には良い食べ物です。
収穫したサツマイモを冬まで保管します
秋に収穫したサツマイモを寒くなるまで貯蔵します。寒い方が上手に美味しく干し芋を作ることができます。また、寒くなる過程でサツマイモのデンプンが糖化されて甘くなるのです。
サツマイモは元々温かい地方の原産なので、10度C以下で貯蔵すると、腐ることがあります。
冷蔵庫で保管してはいけません。室内で発泡スチロール製の箱に保管するか、専用の地下倉庫や、土の中に埋めて貯蔵します。
サツマイモを洗います(泥や汚れを落とします)
サツマイモ(薩摩芋)に付いている泥を綺麗に洗い流しておきます。食べるものなので、清潔にするのは当然です。
サツマイモを蒸し器で蒸かします
保管して糖化されたサツマイモを更に甘くするのが 蒸し器楽天 で加熱することです。サツマイモを長時間加熱すると、デンプンが更に糖化します。
加熱しなくても干し芋を作ることができます。私が子供の頃、鶏の餌として、干し芋を作っていました。スライスして干しただけのものを食べても美味しかったのを覚えています。
サツマイモの皮を取ります(しなくてもかまいません)
サツマイモの皮は特に取る必要はありませんが、早く乾燥させたり、商品として綺麗な色に仕上げたい場合は皮を取り除いた方が良いでしょう。自家用で、栄養の面から考えると、皮も全て食べた方が良いでしょう。
包丁などでサツマイモを薄くスライスします
包丁などを使ってサツマイモを約8~10mm厚に薄くスライスします。厚さは、厚めの方が作るのには簡単ですが、干すのに時間が掛かります。
薄く切り過ぎると、でき上った時に干し芋が割れたり、小さい破片になったりします。小さい芋はそのままで良いでしょう。
スライスしたサツマイモを天日に干します
寒い日で、天気の良い日に、天日で干すと良いでしょう。この写真のように唐箕(とうみ)の上に直接干します。少量ならザルの上でも良いでしょう。
市販の網目の 干しカゴ楽天 (万能干し籠)に入れて天日に干しても良いでしょう。風が強ければ陰干しでもかまいませんが、直射日光に当てた方が早く乾きます。
夜には、外気の湿度が上がりますので、室内に取り込んだ方が良いでしょう。翌朝、日が昇ったら外に出します。
とにかく、寒くて天気の良い日に干すのがコツです。週間天気予報を見て、寒くて天気の良さそうな日に作り始めてください。
異常乾燥注意報が何日も続いて出ている時で、今後も同じような天気が続くと予想される日を選んでください。
十分に乾燥したら完成です
完成までの期間は1~3週間でほぼでき上がります。軟らかい方がお好きなら、早めに食べてもかまいません。
乾燥してくると、干し芋が飴色になってきます。サツマイモの水分がなくなると、甘みと栄養が更に凝縮されます。