トラクター(乗用耕運機)での耕転の仕方

トラクターは田畑を耕すのにはなくてはならない農機具となっています。私の近所でもトラクターの無い家はないようです。でも、トラクターの使い方は各家でまちまちで、様々な使い方をされているようです。今回はトラクターでのロータリー耕転の仕方を考えてみました。



トラクターでの耕運(田起こし)の意味

トラクター楽天 で田畑を耕転する意味には何があるのでしょうか。主には、固くなった土を掘り起こし、空気を土に含ませる意味があると思います。次に、生えた雑草をすき込むことです。

他に、堆肥や落ち葉や肥料を土と混ぜてやることです。つまり、有機物を分解する微生物や小動物が働きやすい環境を整えることです。

トラクターでのロータリー耕運回数

トラクターの画像

稲を作る水田では年に何回耕運(こううん)しますか。近所の方は多い人で6~7回/年も耕転(耕うん)するようです。少ない人は1回/年しか耕転しません。

何回も耕転する人の田圃には草がひとつも生えていません。一年に1回耕転する人の田には、稲刈りから田植えの準備をするまで草がずっと生えています。何回も耕転しても収量が倍になったりはしません。

私は稲刈り後と、落ち葉を撒いた後と、代かき前の3回耕転をしています。稲刈り後は切り藁と切り株を早く腐らせる為にします。

落ち葉を撒いた後に耕転をするのは、耕転をしないと落ち葉が風で飛ばされてしまうからです。最後の代掻き前の耕転は、草や肥料をすき込む為です。

耕転回数が多いと、田圃の中に住んでいるカエルやミミズや昆虫が住みにくい環境になります。全く耕転をしない不耕起という方法もあるようですが、これはこれで良い点もありますので一度は試してみたいものです。

トラクターでのロータリー耕転の深さ

トラクターで耕転をする深さはどのようにしていますか。私はできるだけ浅くなるようにしています。極端に言うと表面をかき混ぜるだけという感じです。切藁や切り株や落ち葉や草をすき込むにはそんなに深くする必要はありません。

もちろん深く耕転した方が土とよく混ざることは確かですが、一年に何回も耕転するので1回で完全に混ぜる必要はないと思っています。

深く耕転しても特に収量が増える訳ではありません。深く耕転するとトラクターのロータリー爪が減るし、燃料も多く必要です。時間もかかります。要するにケチなだけかも。

耕転の速度はできるだけ速くなるようにしています。稲刈り後は一度も耕転していないので、馬力も必要なのであまり速くできませんが、2回目からはスピードを上げることができます。

トラクターでロータリー耕転する田圃の状態

トラクターのロータリーで耕転する場合、その田圃が乾いている時にするようにします。雨の降った後のような田圃に水が溜まったり、湿った状態では、代掻きのようになって土に空気を含ませることが上手くできません。

また、真冬の凍りついた田圃では耕転しないようにします。土が凍っているとうまくできないばかりか、ロータリーの爪が減るし、燃料も多く要ります。

トラクターでのロータリー耕転の順序

トラクターで田圃を挽く場合、耕転の順序はどのようにしていますか。私は田圃の長手方向に端から順に耕していっています。回転の時は、 ロータリー楽天 を上げて、ハンドルを全部切りながら、回転する方向のブレーキをかけてその場で回転します。

最後まで済んだら、両端の耕転していない所を3回程行き来すれば全部をまんべんなく耕転することができます。

この方法で耕転するか、又は、端まで耕転したらすぐ次の通りを耕転しないで少し間を開けて耕転する方法もあります。この方法だと目分量で間を開けるので、うまく耕転できないこともありますが、回転の時、滑らかに回ることができます。

田畑の中の石は予め取り除いておきます

田畑をロータリー耕転する時、田畑に小石が多くあるとその位置でロータリーの爪にダメージを与えます。あまり大きくない石でもロータリー爪に掛かるとトラクターが大きく揺れるのでわかります。一度でも揺れたら、その位置の石をすぐに取り除きます。

耕転をした後、雨が降ると石が露出して見えやすくなるので、田畑の中を歩いて石を拾います。これを何回か繰り返すと石は段々と少なくなっていき、最後にはほとんど石は無くなります。