枯らした大木を倒す方法(重機を使って引き倒す)

除草剤などで枯らした大木は、自然に倒れるととても危険です。倒れる前に重機とスチールワイヤーと滑車を使って大木を引き倒してみました。滑車を使うと倒れる木の方向を引く方向とは別の方向にすることができます。倒れにくい時は鋸やチェーンソーで切りながら引っ張ります。



重機で引いて枯らした大木(巨木)を倒す方法

重機で引いて枯らした大木を倒す

この写真は、重機とスチールワイヤーと 滑車楽天 を使って、除草剤などの薬剤で枯らした大木を引き倒しているところです。

大木は除草剤などを3年程前に注入して枯れた状態になっています。葉や細い枝などは上の方から順番に落ちて無くなってきます。

太い本体は自然にはなかなか倒れませんが、不用意に倒れても危険なので、重機を使って引き倒すことにしました。

大木は倒れても危険のない方向に引き倒します。その方向にスチールワイヤーと滑車を付けて、滑車を別の大きな木の根元に固定します。このようにすると、倒れる方向とワイヤーを引く方向を別にすることができます。

この写真のように、滑車を通したもう一方のワイヤーを重機(バックホウ)で引っ張ります。

どうしても倒れない時は、大木の根元付近をノコギリやチェーンソーで切ってやります。この写真でもそのようにしました。

倒す大木の上の方にワイヤーを掛ける

倒す大木の上の方にワイヤーを掛ける

この写真のように、倒す予定の大木のできるだけ上の方にスチールワイヤーを接続します。私は直径Φ約9mmで長さが約3mのワイヤーを使いました。

木に登りにくい時は、脚立やハシゴなどを用意してください。ハシゴの場合、倒れないようにハシゴを木にしばりつけるか、他の人にハシゴを持ってもらいましょう。

ワイヤーを掛ける位置はできるだけ高い位置にしてください。そうすれば少ない力で倒すことができます。

ワイヤーとワイヤーを接続するにはシャックルという金具を使うと簡単に接続できます。取り外しも簡単にできます。シャックルは十分な大きさのものを使ってください。引っ張るスチールワイヤーは直径Φ約9mmで長さが約20mの物を使いました。

スチールワイヤーの加工方法についてはスチールワイヤーのループ加工を参照してください。

倒したい方向にある木の根本付近に滑車を付ける

倒したい方向にある木の根本付近に滑車を付ける

次に、この写真のように、倒したい方向にある大きな木の根元付近に滑車を取り付けます。滑車と大きな木の根元は別のスチールワイヤーを使って シャックル楽天 で接続します。

この時もシャックルは十分な大きさのものを使ってください。滑車のすぐ上にあるのがシャックルです。

このシャックルとスチールワイヤーには、最大で引っ張るワイヤーの約2倍の力が掛かりますので特に注意してください。

滑車も十分な強度のあるものにしてください。そうしないと滑車が破損したり変形したりすることがあります。

バックホウのフックにワイヤーを掛けて引っ張る

バックホウのフックにワイヤーを掛けて引っ張る

この写真のように、バックホウ(重機)のバケットのフックにスチールワイヤーを接続してから、重機で引っ張ります。

バックホウのアームの力やクローラーの駆動力などを使ってワイヤーを引くとかなりの力を出すことができます。

やり過ぎて、ワイヤーが切れないようにしてください。もしワイヤーが切れると、ワイヤーそのものが飛んで来ます。とても危険です。

ヘルメットや安全靴や手袋や保護メガネなどを適切に使って怪我のないようにしてください。