単管を使った農機具車庫の製作

単管を鉄骨構造にしてポリカーボネートの波板を屋根と壁に使用して、農機具や車を入れる倉庫をDIYで建設してみました。構想と設計、材料の調達から製作まで自分で工夫して作ってみましたので参考になると思います。

農機具や車を収納する倉庫の構想と完成写真

農機具や車を収納する倉庫の完成写真

2020年5月に、主に農業に使う 鉄骨楽天 倉庫を製作することにしました。この写真が完成したものです。

まず、倉庫を建てる場所を確保します。南の横幅は約4.5m、奥行きは西側が約3m東側が約5mあります。ドーム型のパイプ車庫の手前に作ります。

構造は主にΦ48.6mm、厚さ1.8mmの単管と呼ばれる鉄骨です。屋根と西と南の2面の壁には、ポリカーボネートの波板を使います。

2面の壁以外の壁は無くして開放にします。これは3面を壁で囲むと、固定資産税が掛かるのと、農機具などを出し入れするのに何も無い方が使い勝手が良いからです。

単管で柱を立て、屋根などの構造を決定します

単管で柱を立て、屋根などの構造を決定

まず、机上で単管をどのように配置するのかを大まかに考えます。

次に実際に柱の位置決めをします。この写真のようにコンクリートブロックの擁壁のすぐ内側に柱を3本立てます。左の2本は長さ2m、その北西の角は2.5mの柱を立てます。

最後に北東の角には3mの柱を立てます。その前に、東の真ん中にも2.5mの柱を仮に立てた方が作業がやり易いと思います。(これは入口の邪魔になるので後で撤去します)

柱を自立させる為には、横になる単管を直交クランプで柱に止めておくのがコツです。これをしないで、自在クランプを使うと柱は倒れてしまいます。

直交クランプは全部で約20個、自在クランプも全部で約20個使いました。

東西方向に4mの単管4本を配置して、南北方向には西端に2.5mの単管を配置して、北と東には5mの単管を写真のように3本配置しました。

ガッチリとした構造にする為には、四方の各面には筋交いを1つ以上入れる必要があります。できるだけ大きな3角形を作るようにします。

一部この写真とは異なる部分もありますが、ほぼ全ての単管は、買ったままの長さで使いました。つまり、2mを4本、2.5mを6本、3mを1本、4mを4本、5mを3本使いました。その他に切れ端として約1.5mを1本、40cmと60cmを各1本を使いました。

コンクリート擁壁と単管の基礎の抜け止め

コンクリート擁壁と単管の基礎の抜け止め

単管を基礎の上に置いただけでは、屋根や壁に受ける風圧で全体が浮き上がることがあります。

この写真のように単管にドリリングビスをねじ込んで、鉄筋でコンクリートの擁壁で止めるようにします。その後、単管も含めて基礎全体をコンクリートで固めてやります。

単管が基礎と擁壁と一体になり、沈むことも浮き上がることもなくなります。

らせん杭で基礎と単管の抜け止め

らせん杭で基礎と単管の抜け止め

コンクリートの擁壁の無い場所では、パイプのビニルハウスに付属していたラセン杭を使って地面に固定します。

この写真のように、螺旋杭(らせんくい)を2本地面に挿入します。単管にドリリングビスをねじ込んでコンクリートで固めた上から鉄筋で押さえるようにします。

この後、更に全体をコンクリートで固めてしまいます。

基礎のコンクリート打ち

基礎のコンクリート打ち

この写真のように、基礎のコンクリートを打ちます。コンクリートの型枠は木で作らなくても、この程度の大きさなら、ダンボール紙で十分です。

ダンボール紙で囲んでから石やブロックでダンボール紙を支えてやります。2~3時間したらダンボール紙を取って、コンクリート用のコテで形を整えてやります。

約1昼夜置いたらほぼコンクリートは固まります。直射日光で乾燥するようなら、時々水を掛けてやります。

屋根の垂木と横桟の取り付け

屋根の垂木と横桟の取り付け

屋根には、45mmX45mmX4000mmの 垂木楽天 を縦に9本、約50cm間隔に取り付けます。この垂木を単管に取り付けるには、単管の垂木止め(受け)金具を使いました。垂木は、壁の部分も含めて、全部で約25本使いました。

単管用の垂木止め金具は、窓枠の取り付けも含めて、約60個使いました。

この垂木止め金具は値段が高いので、一部に40mm用の金属サドルを約40個使いました。これは垂木止め金具の約1/5の価格です。

垂木を取り付けたら次は、36mmX21mmX4000mmの横桟を約45cm間隔に取り付けます。この取り付けには釘を使いました。横桟は壁の部分も含めて、全部で約25本使いました。

屋根にポリカを貼り、壁に窓枠を取り付け

屋根にポリカを貼り、壁に窓枠を取り付け

横桟を取り付けたら、9尺のポリカーボネート波板を貼ります。

波板は全部で屋根に約17枚、壁に6枚の合計23枚必要でした。

波板の取り付けには、ポリカーボネートの傘釘を使いました。傘釘は平均して5山に1本打ちました。

左右の波板の重ね合わせ幅は、3.5山としたらちょうど良い具合になりました。

上下の波板の重ね合わせ幅は、約25cmとしました。屋根の勾配は約2/10です。

ポリカの波板はブロンズ色ですが、メーカーやロットの違いで色合いが違うことがあるようです。私は別のホームセンターで買ったり、同じホームセンターでも購入時期の違いにより、色の濃さが違っていました。注意してください。

この写真の窓については、我が家の古い家を解体した時、窓がいくつか余っていたので、この車庫に2つ使うことにしました。

窓は170cmX120cmのすりガラスの物と、185cmX120cmの透明ガラスの物の2種類です。

窓の取り付けにはツーバイフォー材を使いました。これを単管に取り付けるには、前記の垂木止め金具を6個ずつ使いました。詳しくはこの写真を参照してください。

窓を取り付けたことにより、2mの柱を1本追加して、筋交いの構造を大幅に変更しました。詳しくはこの写真とこの後の写真などをよく見てください。結果的には変更後の方が見た目も良く、すっきりとしています。

壁にポリカを貼り、入口には軽トラックシートでカーテンを下げる

壁にポリカを貼り、入口にはトラックシートでカーテンを下げる

最後に、壁にポリカを貼りました。ここまでできると、とても見栄えが良くなりました。

段々欲が出て、東側の5mスパンの入口に、目隠しの為にカーテンのようなものを取り付けてみました。

これはホームセンターで、軽トラックの荷台のシートとして売られているものを使いました。270cmX180cmのシルバー・ブラックシート#3000という厚手のものでした。材質はポリエチレン(クロス基布・ラミネート)で内側は黒色でした。もう少し厚くて#4000があれば重みがあって良いかも知れません。

上からシートを吊るす所には、ハトメを約30cm間隔に追加しました。上のスライドさせるパイプには、19mmのパイプを使いました。両端で固定、真ん中で吊るしてあります。

車庫内にLED照明器具とスイッチとコンセントを取り付け

LED照明器具とスイッチとコンセントを取り付けした車庫内の写真

この写真が完成した車庫内の様子です。もちろん、元電気屋ですから電気工事も自分でしました。

古い普通の40W2灯の蛍光灯器具を改造して、LED照明器具としました。壁にスイッチを付けて照明器具の入り切りができるようにしました。

3口コンセントも2箇所に取り付けて、ここで修理や木工や飲食などができるようにしました。

テーブルや椅子を持ってくると、まるで、室内のようです。半分温室のようにも見えます。

北側と東側をビニールのカーテンのような物で仕切れば冬は温室にできると思います。日向ぼっこもできるかも知れません。

あとするとすれば、床のコンクリート打ちかも知れません。そこまでしなくても良いとは思います。

結果と使い勝手(完成写真)

農機具や車を収納する倉庫の完成写真

この写真のように車庫の西側の窓の下のポリカの波板はわざと横向きに貼っています。これは窓の水切りの為です。

私は単管の倉庫や車庫を作るのは初めてでしたが、うまく強固に作れたと思います。手で揺すったくらいではびくともしません。単管にブランコを吊り下げても全く問題ありません。

全部の費用は窓を除いて、概算で約10万円弱だと思います。大量に材料を買う時は、ホームセンターをハシゴして、価格の安い所で購入してください。1割以上の価格差があることがあります。

私は軽トラックを持っていないので、長尺物はホームセンターで普通トラックを借りて自宅まで運びました。

今まで使っていなかった土地を有効に活用できたと思います。外から見ると、素人が作ったとは思えない程の出来栄えです。これを見た近所の方達も作ってみたいと言っていらっしゃいました。