コンクリート製U字溝の設置方法

我が家の裏山の小さな谷に排水用のU字溝を設置することにしました。U字溝が無いと2018年の豪雨の時に、土砂が流れて下流の池が土砂で埋まってしまいました。U字溝は幅約15cmで長さが約2mで重量は約60kgあります。設置工事で注意する点なども記述しています。



コンクリート製の側溝(幅15cm)を裏山に設置しました

コンクリート製の側溝(幅15cm)を裏山に設置した写真

2019年6月に裏山の谷に コンクリート製楽天 のU字溝(溝の内側の幅15cm)をDIYで設置することにしました。この写真はほぼ完成時の写真です。U字溝は全部で約10個使いました。

このコンクリート製の側溝は内幅が約15cm(最大外幅250mm)あり、長さが約2m(最大長さ2,055mm)あります。また、重量は約60kgあると思われます。(正確には測っていないし、ホームセンターの人が50kg以上だと言っていました。)

設置は下流側からするのが、設置性は良いとは思いましたが、起点となる場所の関係から、上流側から行ないました。

土木工事の専門家が工事をする訳ではなく、素人がDIYでするので、適当に上流側からU字溝を置いていくだけです。つなぎ目付近には溝の下に石などを入れてやります。このU字溝はつなぎ目にモルタルを塗る必要はありません。

U字溝の向きは、この写真のように上流の水を受けていく方向にします。ある程度の曲がりにはそのままで対応できます。大きく曲がる時はU字溝を加工したり、モルタルで補修したりして工事をします。

側溝全体を土で動かないようにする為に、土を寄せて行きます。側溝の下を固く突き固めてはおりません。もし、後で、U字溝が不均一に沈んだりしたら、大きなカナテコでU字溝を持ち上げて、その下に石などを詰めてやる方法が簡単で結果的に速く施工できます。

コンクリート溝の上をバックホウが通れるようにする

このバックホウなどの重機が、このコンクリート製のU字溝の上を通ることも考えておきます。不用意にU字溝の上を重機が通ると、U字溝を壊してしまうことがあります。特にU字溝の上では絶対に重機のキャタピラーで方向転換などをしてはいけません。

コンクリート製のU字溝の上をバックホウが通れるようにするには、U字溝の両側の外側の土を高めに盛ってやることです。そしてU字溝の縁にバックホウのキャタピラーが直接当たらないようにする必要があります。

U字溝にグレーチングで蓋をすると少しは効果があります

U字溝にグレーチングで蓋をすると、バックホウなどの重機が、このコンクリート製のU字溝の上を通ることができます。しかし、この場合であっても、U字溝の両側の外側の土を高めに盛ってやる必要があります。

このようにしないと、グレーチングがあっても、U字溝の上を重機が通るとU字溝が壊れることがあります。

設置前の裏山の状況と重機での溝掘り

設置前の裏山の状況と重機での溝掘りの写真

我が家の裏山には小さな谷があり、谷の水が大雨の時には砂と共に流れて来ます。

以前は、この谷には溝などは無く、谷の中のあらゆる所を水が流れていました。そのため、谷は岩や石だらけで、川床のようになっていました。

この場所に、何年か前に、私が土を入れただけだったので、2018年7月の西日本豪雨で、入れた土が流れてしまい、この下の池が土砂で埋まってしまいました。

これを防止する為に、U字溝を入れて水の流れを規制してやることにしたのです。

溝以外の場所は溝の縁の高さより高く土を盛って、溝に向かって勾配をつけてやります。そして、雨が降った時、雨水がスムーズにU字溝に流れて入るようにしてやります。これはとても重要な事です。

運搬車によるコンクリート溝の運搬

運搬車によるコンクリート溝の運搬

この我が家の裏山に上がって来るには、途中の急斜面を上がらなければなりません。そこで、この運搬車でコンクリート製のU字溝を1個ずつ運びました。

急斜面では、運搬車のデファレンシャルギヤをロックしていても、車輪が滑って上がることができなくなったこともありました。

その場合、別の道を迂回して、U字溝を運んだりもしました。

このU字溝は近くのホームセンターで購入しました。そして、ホームセンターの軽トラックを借りて、自分で自宅まで運搬しました。重量があるので、軽トラックで6個(約300kgから350kgか)ずつ2往復して運びました。

バックホウによるコンクリート側溝の運搬

バックホウによるコンクリート側溝の運搬

U字溝を急斜面でうまく運ぶことができない時、バックホウを、この写真のように使って運んだこともあります。

急斜面では坂の上になる方に重いU字溝とアームやバケットが来るようにして運びます。そうしないと、バックホウが下に「前のめり」になって、運ぶことができませんし、危険でもあります。

このようにして運ぶ場合、U字溝が油圧系統のシリンダーや耐圧ホースなどの部品に当たらないように特に注意してください。

U字溝のつなぎ目部分にモルタルで水が漏れないようにする

U字溝の周囲が粘土質の土の場合で、水平に近い傾斜の場合、U字溝のつなぎ目部分には何もしないでも水が漏れる心配はありません。

しかし、U字溝の周囲が砂質の場合や、U字溝を傾斜した土地に設置する場合は、U字溝のつなぎ目部分にモルタルを詰めて水が漏れないようにする必要があります。

大量に水が漏れると、U字溝の外側の土を流してしまう事がありますので注意してください。