草刈機(刈払機)の修理方法
草刈り機(草刈機、刈払機)の調子が悪いと草を刈ることができません。すぐにでも使いたいのにイライラすることがあります。素人の修理は簡単ではありませんが、コツをつかめばできないことはありません。草刈機(刈払機)の修理方法について解説します。
故障の主な原因は使い方とメンテナンス
草刈機の故障の原因は主にその使い方とメンテナンスの方法にあります。つまり、普段の草刈機の使い方が悪いとか、メンテナンスをしなかったとかで、故障して使えないことがよくあります。草刈機の保管場所が悪い場合も故障の原因になります。万一故障した場合は、下記の手順に従って点検してみてください。
エンジンがうまく掛からない時の対処方法(修理方法)
ガソリンエンジンが掛からない主な原因は、燃料系統と点火系統と吸気系統と排気系統のどれかの場合が多くあります。そのどれが悪いのかの診断ができれば大抵の場合修理できます。次のようにして診断します。
- 燃料を間違えてはエンジンが掛かりません。2サイクルなら混合燃料(混合比に注意)を使います。4サイクルなら普通のガソリンを使います。あまりにも古いガソリンは使わない方が良いでしょう。
- ガソリンを吸い過ぎていないか、またはガソリンが薄過ぎないかを点検します。点火プラグを外して見ればわかります。点火プラグの濡れ具合を点検します。
- 点火プラグのギャップ(通常0.7~1mm)が規定通りか、カーボンの付着等の汚れ具合を点検します。点火プラグのギャップの修正や掃除をします。
- エンジンの回転を遅くして使うと、点火プラグの温度が低くなり、点火プラグにカーボンが付着する場合があります。エンジンはある程度以上の回転で使いましょう。
- 点火プラグの火花が正常な場合でエンジンが掛からない時は、キャブレター(気化器)の調子が悪い場合があります。その場合はキャブレターの分解掃除(主にメインジェット部)をします。キャブレタークリーナーを使うと細かい部分の掃除が簡単にできます。
- 吸気部のエアクリーナーが詰まっていないか、スポンジが劣化していないか点検します。
- マフラーが詰まってもエンジンは掛からないものです。マフラーが詰まっていないかも点検しましょう。
草刈り機(刈払機)の修理(プライミングボデーの交換)
長年草刈機を使っているとゴム製品でできた部品が劣化してきます。この写真は、気化器(キャブレター)を分解してエンジンの燃料を最初に送る プライマリーポンプ楽天 (プライマーポンプ、プライミングポンプ)のゴム(プライミングボデー、Priming Body)を交換できる状態にしたものです。
プライミングボデーはこの写真の中央の下の透明なゴムのような材質でできています。
この状態からプラスネジを4本外せばプライミングボディを簡単に交換することができます。
エンジンを掛ける前に、ここを数回押して気化器に燃料(混合油)を送り込みます。プライミングボディが破れると全くポンプの役目をしなくなり、エンジンが掛かりません。
まず、気化器やエアクリーナーも外します
プライミングボディを交換するには、燃料タンクが邪魔になって外れませんので、先に気化器(キャブレター)を外します。この写真はまず気化器のエアクリーナーカバーを外したところです。
この写真の上部のネジ2本を六角レンチで外して気化器を取り出します。そして上の写真のような状態にしてプライミングボデーを交換します。
このプライミングボディは機種が違っても共通に使える場合が多いようです。草刈機の部品は楽天でも買えます。
ダイアフラムの故障
燃料を送るダイアフラムポンプの部品が壊れてもエンジンは掛かりません。ダイヤフラム・メタリング(ダイヤフラム・メイン)が硬化してベコベコになったり、シワができていることがあります。
この場合は、ダイヤフラム・メタリングを交換します。キャブレタークリーナーで掃除しながら作業を慎重に行ないます。
燃料を使い切ってから収納するくせにしていたら、このような故障は少ないようです。草刈機は燃料を使い切ってから収納しましょう。
草刈り機(刈払機)の修理(マフラーの掃除)
草刈り機のメンテナンスを怠りなくしていれば、そう故障することはないのですが、今回、草刈り機の調子が悪くなり自分で修理しました。
草刈り中に突然エンジン音に変化があり、回転を上げているのに出力が出なくなりました。エンジンを止めてよく見ると、マフラー(消音器)の排気口に何か詰まっていました。
エンジンカバーを外して、マフラーを外して掃除をしました。マフラーの中にカーボンの塊がいくつもありました。マフラーの出口が小さいのでこれでは詰まって当然です。
また、長年保管していた草刈機のマフラーに土蜂が巣を作ったりすることがよくあります。ちょっとしたことですが、よく観察すると簡単に修理できることがあります。